赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
|
通報 |
>悪魔
(ビギナーズラックに気を良くしてつい、そんな話は世の中にいくらでも転がっている。勇気と無謀は紙一重、今の自分の場合気を良くしてと言えば多少語弊があるものの、ビギナーズラックを確りとモノにするパターンとビギナーズラックによって痛い目をみるパターン、どちらかに転ぶと言うひとつの分岐点に立っていた。相手の顔をじっと見詰めていた視線は、テーブルの上へと投げられるダイスへと移る。コロコロと転がっていく真っ赤なダイスにふっと影が差した事に気がついた次の瞬間には、もう唇が触れている。これには流石に驚いたらしく、大きく目を見開きながら硬直した。口付けはほんの一瞬、しかし確かに触れ合った唇と舌の温度と感触はまとわり付くように残っている。してやられた、そんな思いについ視線は鋭くなり、少なくとも褒め言葉の一種と思って間違いないその言葉も決して嬉しくはないらしい。「…どうかしてる…、」相手の行動に対してか、それとも自分に対してそんな感想を抱く相手の美的感覚に対してか、いずれにしても失礼以外の何物でもない一言を溜息混じりに吐き出しながら、二度目のダイスを振って)
| トピック検索 |