赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>トゥイードルディー
本当?あそこに来るの?なら、いつか一緒に …… ああ、でも、お仕事の邪魔をしちゃ駄目だよねぇ、 ( 薔薇の庭園と聞いて思い出すのは初めて此の国に踏み入れた直後の光景で。地平線まで花弁で埋め尽くされているのではないかと錯覚するほどの薔薇の多さと血に塗れたような紅色の濃さ、それに何より話し声が聞こえてきそうな瑞々しさは今でもはっきりと脳裏に浮かんでくる。そして其れ程までに気に入っていたあの場所に彼が毎日来るのであれば、どれだけあの白さに足を取られても引き籠ろうとする気さえ起きないというもの。もし会えた時は一緒にあの庭園を散歩してみない?そう尋ねかける途中にわざと声を切ると、これまた業とらしく思案するように顎に手をあて良い子のフリをして。ちゃんとした許可が欲しいと考えてしまうのは欲深い証拠だろうか。「 ねえ、もしかしてあなたって人の思考が読めたりする?さっきからリディが欲しい言葉ばかりくれて … とーっても不思議、」 浮ついた気持ちで口元に運ばれる手を見詰めていれば、続いて紡がれた文字の羅列にきゅっと目を絞り。あまりの驚きにぽかんとした顔で何度か瞬きすると、直後ふっと脳内に浮かんだ可能性をその感情が混じった声のまま口にして。まさか彼が自分の反応を面白がっていることなど露知らず、しかし此方の質問に照れを隠すような仕草を取った彼の発言を聞くと思ったよりも可愛らしい答えが胸を擽り。「 ふうん 、そう?… ふふ、そうなんだぁ 」 微笑みを携えながら相槌を打てば、「 それなら、ぜひあなたの夢を叶えたいな。クッキー、とびっきり美味しーのを作るね 」素直な気持ちを話してから " 約束 " と、今度は自分からその言葉を告げて。 ――― はた、と気が付くと片手のアイスはすっかり雪崩が起きており。慌てて口に含むと垂れてきたそれを拭いながら食べ進めつつ、次なる目的地を探すべく 「 もう一つ聞いてもいーい? 遊園地の傍には此のお屋敷があるけど、此の御屋敷の傍には何か建物はあるの? 」と当初する筈だった質問を漸く尋ねて )
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