赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>黒兎
ははっ、なあに。(ぐ、とある程度の力を込めて頭を撫で始めた掌に逆らうでもなく下を向くと、揺れる自分の両足を眺めながら不思議そうな笑い声を零し。この不思議の国に来てからこうして頭を撫でられる経験は何度かあったが、人によってその目的も撫で方も違っていることが新鮮で楽しかった。だからこそ、少々強引なその仕草も嫌がることなく普段と変わりのない楽しげな様子を保って。不意に軽くなった頭が彼の手が離れていったことを知らせ、くしゃりと乱れた髪を手櫛で簡単に整えつつ広げられるマカロンへと視線を移せば「オルガの生まれた国のお菓子なンだ。味も好きだけど、見てて楽しいでしょ。」と色とりどりの中からどれを取ろうかと悩む指先がマカロンの前を行ったり来たり、やがて「今日のオルガはこれが好き。」と選び取ったのは"cirton"、即ちレモン味の黄色いマカロンで。今一度彼の様子をじっと見詰め「風邪っぴきじゃなさそうだけど、あんまり元気そうでもないね。黒兎ってちょっと分り難い。」と正直な返事をすればさくりと一口マカロンを齧って)
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