脚本家 2017-10-10 00:07:08 |
通報 |
【とある部員の日記】
高校。かつては強豪と呼ばれた演劇部はそのなりを潜め今や弱小。
大会でも1次突破すら難しいと言われていた。
蔓延する怠惰さ、諦め、そしてやる気が抜けていく。そんな中、唐突に部室に響いた声は酷く気怠げだった。
「次の舞台の脚本、僕に書かせてもらえません?後悔はさせないんで」
演劇が好きだ。けれど弱虫のレッテルを貼られ続ける。出来ない部活。結果のない部活。嗚呼、そんな呼ばれ方を誰が好き好むか。
不敵に笑ったそいつは転校生だと言った。生意気な奴だった。
練習にも口を出すうるさい脚本家。直ぐに喧嘩もする。方向性の違いとかいうバンドみたいな理由だって飛び出す。
でも、それでいいんじゃないかとか、最近思う。
全員演劇が好きなんだ。それだけの為にここにいる。自分の技術を磨くためだけにここにいる。
「弱小なんて、僕の戯曲で言わせるわけないっしょ?」なんて憎らしい笑みに嘘はないと思った。
※内容説明※
舞台は高校の弱小演劇部。
設定は高校生(1~3年)、演劇の稽古や放課後、テスト週間、なんて設定をお相手様同士楽しんでいけたら…最高ですな。
トピック検索 |