ぬし 2017-09-16 21:20:55 |
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>>安室
という事は其方も腕に自信はあるようで、機会があれば構わないさ…そうか、伝書鳩のような役割をさせて悪いが、助かる …といっても元、だ。今王国はある事情で衰退して、主である姫君は戻ったものの、復興にはまだまだ時間がかかる。──"も"という言い回しで誰かがそういった事をやっているのは大方理解したが…言っただろう?元とはいえ、俺は近衛騎士…それも王直々に指名された姫直属の護衛だ。体の動きの癖っていうのは、立ち回りを意識して抑えているつもりでも、ある程度は出てしまうものだ。一般人には分からずとも、練磨を重ね続けた武人ならば気付く。ただ、それだけさ…別に詮索する意味も俺にはないしな。──少なくとも、イーガ団の連中のように、俺が斬るべき相手ではない…とは認識している。俺にとっては、それだけで十分だからな…それに其方こそ、俺がただの近衛騎士とは思えない…などと、考えてるんじゃないか?
(料理という単語に反応し、良ければ今度一緒させてもらっても構わないか?とアムロが聞いてきた。腕に自信があるらしい…断る理由もないし、構わないと快く承諾する。そしてカズハにも連絡しておくとのことなので、伝書鳩のような役割を押し付ける形で悪いが、助かると嘘偽りない感謝の言葉を述べる。そして近衛騎士であったという事を明かすと笑顔のまま、それでいて此方の観察を絶やそうとしない…恐らくはそういう仕事柄だと推測できる…だから何だと言われれば、それまでだが…。そして、今までの反応と次の敢えて挑発的な反応で此方を試していると確信した。そもそも俺は推理ゴッコなんてやるような趣味は生憎持ち合わせていない。その動きの癖や、立ち回りから武人として、ただの一般人では有り得ないと結論付けただけであり、だから正体を一々暴こうなんて面倒な真似はご免であるし、詮索する意味もない。
ただ、俺と同類の武人ではないというのは確実で、イーガ団のように俺が斬り捨てるような部類ではないとも総合的に判断している。俺にとってはそれだけで十分なのだ…寧ろ、其方こそ俺がただの近衛騎士であるという返答に納得していないのではないのか?と逆に質問を返す。別に正体を明かしても何ら問題はないが、それを現実として理解できるかどうか、それは全く別の問題であり、信じる信じないは彼方の自由なのだが…)
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