おーるむとーろく。（　ＡＬＬ作品無登録制　）

>>紅玉殿
なるほど、余程仲のよい兄妹なのですね…貴女の様子から、それが良く伝わってきます。──そういうことでしたか、流石にモルモットになるつもりはありませんが…背に腹は代えられないか…やれやれだ。
ふむ…初対面の時の違和感はこれでしたか。基本的に皇族や王族の方が前線で戦うというのはあまり例がないもので…確かにその気質なら、そんな相手の方が馬が合うやもしれません。…ふむ、此方の世界でもクリスタライザーは使用可能か…なら、クリスタルドライブやトランスはこちらでも使えるな

（兄の話題になった途端、急に饒舌になった紅玉…その様子から、自慢の兄であることと、本当に兄弟愛に溢れているということがひしひしと伝わってくる…微笑ましいものだ。しかし、問題はその本人が知識に関して非常に貪欲であり、自分の知識欲を最優先する…一歩間違えればマッドのケがあるらしい…この時点で少し先が思いやられる。面倒なことにならなければいいが…そして、俺の場違いという発言に対して、それをやんわりと否定する彼女…自分自身も武人だと語り、自分が背中を預けられる実力の騎士の方が性に合っている、と口元を緩めつつ本心を告げた。
最初の違和感の正体はこれだったようだ…あまり皇族や王族出身者が前線で戦うというのは類を見ないことであるが、彼女の気質なら確かにその方が馬が合うのだろう。紅玉の考えに賛同しながら、エクスプローラーに支給されているクリスタルドライブの発動に必要な装置、クリスタライザーの動作を確認する…クリスタルの概念のないこの世界でも動いている、つまり此方側でもクリスタルドライブやトランスは使用可能だということだ）

>>アサシン
その名前、恐らく偽名だな…まぁ、無理に聞こうなんて野暮なことは考えちゃいない　俺はナハト、エクスプローラーズユニオン所属でジョブは暗黒騎士をやっている。…当たらずとも遠からずか、体の構えなどから大体は想像できる。──やはりな、ここにいる者は基本的に出身も身分も見事にバラバラのようだ

（その男は新宿のアサシンという名前を名乗った…明らかに偽名だが、本名を聞き出すなんて野暮な真似はしない。その自己紹介に対して、此方も所属と名前を名乗り返す。俺のモンクという読みは戦闘スタイル的に外れていなかったようだ。…アサシンは俺の話に相槌を打ちつつも、最終的に自分達のいた世界と俺の世界は別物であると断言した…俺も既にその結論を出しており、途方もない話に軽く頭を抑えたくなるのを堪えながら、ここにいる者は出身も身分も全くバラバラらしいと呟き）

>>黒子
先に勘違いのないように言っておく…其方の服装を見て、客観的に判断しただけで他意はない。──いや、君と俺は初対面だ、俺は君が何者かは知らない…というよりも、知る術がないというのが正しい

（どうにも初対面でいきなり警戒をされてしまったようだ…その間違いを正すように、其方の服装から客観的に判断しただけに過ぎず、俺と君は初対面で其方が思っているような危惧は必要ないと肩を竦めつつ警戒を解くように勧め）

>>ディアンヌ
どうにも、其方も俺の世界とは異なる理の世界からここに来たようだな…聖騎士なら、別のジョブにパラディンがある、暗黒騎士とは別物だ。──そういう種族だったか、エクスプローラーズユニオン所属、ナハト…ジョブは闇を行使する能力を持つ、暗黒騎士だ

（俺の独白は相手にも聞こえていたらしく、此方のワードに対して首を傾げつつ、分からないと返答を返したかと思えば、次に何かを思いついたのか、笑顔を浮かべた…聖騎士の事かな？と。しかし残念ながら、パラディンがあるため暗黒騎士とは別物である。そして、ディアンヌという名前と自分が巨人族という種族であることを口にし、握手の代わりなのかしゃがみ込みながら手を差し伸べてきた…あまり表情を変えないままではあるが、相手の自己紹介に返すように自分の所属と名前を明かし、差し伸べられた手に軽く触れ）

>>武蔵
急に壁から現れた其方は…侍か？簡単に言えば、俺はそう言った組織の所属で…ここの端末に映っている幻獣のような存在を討伐するのが主な仕事だ…結果的に言えば、不本意だがそういうことになるな

（壁の裏から気配がすると思っていたら気配の主が顔を出してきた…白髪の侍のような格好の女性だ。どうにも、俺の独白を聞いていたらしい。俺の話していたワードの殆どは理解できなかったようではあったが、俺を自分と同じ放浪者だと思ったらしい…俺は徐に端末を取り出して電源を付け、画面を相手に見えるように向ける。
そしてそこに映るのは活火山ヒバト山の山頂、そして火口のマグマの中から長い尾と全身が灼熱の炎で燃え盛った神々しさすら感じられる不死鳥の異名を持つ召喚獣、フェニックスが咆哮を上げ、爆炎と共に姿を現す映像が映る。俺の仕事はこういった幻獣の脅威を排除することだと簡潔に述べつつ、不本意ではあるものの此方では放浪している身であるという事実を肯定し）