魔法少女(偽) 2017-06-02 04:40:41 |
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>イリヤスフィール
今日は、随分と客の多い.( 気配は移動を続け、二十分程経過した時漸く其の姿を騎士の前に晒す.顔は正面を向いたまま眼球だけ其方へ動かすと、視線の先には見知った冬の少女が.然し様子が可笑しい.魔術師、貴族令嬢として威厳在る態度は何処へ置いて来たのか自分を見る成りまるで産まれたての子鹿の様に震え、怯え、萎縮してしている.其の様を憐れだと嗤笑すれば. )どうした、何時もの様に挨拶はしないのか.出会い頭の御挨拶は貴様の十八番だろう?
>セイバー
何をそんなに驚く.貴様と同じ様に私も人理に名を刻まれている.であれば召喚されぬ道理は無い.( 伏せ目がちに相手の方へ滑らせた目に一瞬ちかりと、冷たい無機質な鈍光が走る.例え自分と同じ顔をした騎士が面前に現れ様と少女の表情が変化する事は決して無く、言の葉を紡ぐ口調は死体さながらに何処までも無感情且つ静謐に満ちていて. )
>シロウ
みたい、では無く事実そうなのだ.今の私は聖杯の泥に汚染された事により在り方が捻じ曲がっている.雰囲気が違って見えるのも其のせいだ.( 自分を前にして恐れ戦く処ろか益々冷静になる青年、同じ運命でもやはり自分の知る彼とは違う事を痛感する.今は其の落ち着き様が憎らしく、又悲しい.だが感情を表に出す事はしない、抱いた気持ちも底に沈める.表情を再び無に戻すと質問のアンサーを返して. )
....然し雰囲気が違うのはお互い様でしょう.貴方も私の知る衛宮士郎とは大分異なる....此の体はどうした?( 青年の方に腕を伸ばすと浅黒く変色した頬にぺたりと手をあてがい、其のままそっと一撫でする.まるで壊れ物を愛おしむかの様に、優し過ぎるくらい優しい手付き. )
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