灰崎様 金など必要ありませんよ、それよりも私にとって価値のあるものをいただきます_そうですね(胡散臭い笑みはお互い様か。こちらに向けられた視線を辿るように相手を見据えては少し考えるような素振りをした後)では、貴方様のその革手袋を片一方いただきましょうか(まるで秘め事のように告げた言葉はあまりにも悪戯染みていて子供臭い。冷たい部屋の中で異質に響いて)