全 寮 制 男 子 校 の あ お は る (　人 数 無 制 限　／　Ｂ Ｌ　)

>磯崎

熱…じゃないよね。やっぱり熱中症かな。じゃあちょっとじっとしてて。
(普段から何処と無く緩んだ相手の声も今は力無い様子が窺え、早急に涼しい場所へ連れて行く必要があると判断すると相手に一言声を掛けてから膝裏と背中に両腕を差し込み。女性教諭から拝借した日傘はこの際後で回収するとしてその場に放置すると、相手を抱き上げ軒下の日陰を通りながら現在地から近い保健室の裏口に向かって歩き始め。「喋るの辛いかもしれないけど、今どんな症状か教えてくれる?」急ぎ足で保健室に向かいながらも相手に問い掛けると、早々に裏口に着き片手で扉を器用に開け)


>東先生

(反撃に対し中々充足感を与えてくれる反応を見る事ができれば満足げに口角を上げてほくそ笑むも、それに止まらない相手の行動には咄嗟の事にされるがまま腕の中に収まってしまい。先程から己の考えの範疇を易々と凌駕する相手のペースに悉く乗せられるばかり。やはり扱い難い事この上ないと改めて実感すると、本日何度目とも知れない深く重苦しい溜息を一つ吐き出し。それでもこんな状況を悪くないと思ってしまうのは生来の甘えたがりな性が相手の腕に包まれる事で顔を出してしまったからで、急かされる言葉を大胆に無視し抱き締め返す事は無くただ体の力を抜いて。徐に相手の肩に頭をのせると「俺好きじゃねぇんだよ、お前のそういうとこ。」ぽつりと呟いたのは状況にそぐわぬ恨み言で)


>久瀬

そうしたいところだけど、生徒指導は僕の専門外。
(すっぽりとフードに覆われた下の表情は殆ど窺えず、この炎天下で暑くないのだろうかとぼんやりと考え。しかし同時に問い掛けもしっかりと耳に入れており、苦笑を浮かべてゆるゆると首を左右に振ると教師としては全く理に適わない言い訳で否定の意を述べ。本心は生徒に説教をするなんて面倒な事はしたくないというのは言うまでも無く。そこにふと相手が度々授業から逃れて訳も無く保健室にやって来るのを思い出すと「…けど、保健室にサボりに来るのは感心しないな。」茶化すような口調ながら、決して全面的に冗談というわけではない注意を促し微笑んで)


>神楽

そうだねぇ…どうしても続くようなら僕が気付いてあげられるように精進するよ。
(素直に頷いて欲しいところだったのだが余計に不安を煽る返答があると、眉を下げて苦笑を浮かべながら今回のように強引に面倒を見てやるまでだと肩を竦めつつ告げ。程無くして計測が終わった事を知らせる電子音が静かな室内に響き、受け取った温度計に表示されていた数字にまた少し眉間の皺を深くしてしまい。小さな相手の呟きを拾いこの季節ではあまり使わないだろうと脇に除けていた布団をそっと体に掛けてやると「少し此処で寝ていきなよ。歩けるようになったら寮まで送るから。…その前に水分摂っておこうか。」立ち上がり冷蔵庫に向かうと紙コップにスポーツドリンクを注ぎながら相手が起きたら服を着替えさせて、何か食べさせてから薬を…等と様々に思考を巡らせており)


>雛森

よしよし、良い子。
(相手が背中に乗ったところでしっかりと背負い直すと、結果的に自らの思うままに行ったことに満足げに微笑みながら声を掛け。そこで立ち上がると「ごめんね、皆通して。気分悪くなっちゃった子居るから。」堂々と周囲の生徒を欺きながら自然と目の前に開いていく道の真ん中を悠然と歩きながら保健室へ向かい)