路地に面した店が並ぶ中、最も奥に場所を置く一際目立つ外観の探偵事務所。
重た気な扉の前にはローズマリー等のハーブが鉢に植えられており、やたらとメルヘンチックな窓からは書類の山と大きな社長椅子、更に暖炉が覗いている。
時折外まで響いてくるアンティークなダイヤル式の電話が奏でる籠った様な音や、開いた窓から出てくる太った三毛猫。
事務所の扉に掛けられてある小さな看板には、掠れた文字で"桃井探偵事務所"と書かれている。
薄暗い路地裏に佇む風変わりな探偵達を周りの者は"路地裏探偵"と呼んでいるらしい。
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