匿名 2017-04-17 22:31:01 |
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こんこん、
「三輪くんいますかー?」
「……松岡か」
「あれー、マジでいるじゃーん。珍しいね、隊室にいるの」
「それほど珍しいわけではないぞ」
「え、私が来るとき大体ここの隊室誰もいないのが普通なんだけど。奈良坂くんと古寺くんは訓練いってるし、米屋くんは模擬戦にいってるし、蓮さんは見たことないし、キミも基本いないし」
「松岡の間が悪いだけだな」
「ええ、そうかな……?」
「というか、話を少し戻すが、お前は俺が居るのが見えていただろう。何故わざわざ驚くような態度をとるんだ。そういうことをやめないからまた嘘をつくのが癖になるんだ」
「ご、ごめん……。いや、キミがいるのはわかったんだけど、もしかしてキミに会いたすぎての幻覚なんじゃないかと……」
「……はぁ。で、何の用だ?」
「えーっとね、これなんですけど……」
「……」
「そ、そんな目しないで」
「提出は明日だぞ。どこまで終わっていない」
「……137ページまでじゃん?」
「ああ」
「93ページまでは終わらせました!」
「前回の出題範囲から1ページも進んでいないが」
「だ、だって、いろいろ忙しくって」
「ほう。A級の俺より忙しかったか、B級隊員」
「仕方ないの…今月の報告書に手間取っちゃってて……それで……」
「……ああ、ろんが暴れたらしいな」
「あいつダメだよ、同級生が同じ任務についてるだけでチョーはしゃいじゃってさぁ」
「お前だって同級生が同じ任務についてるとお喋りが止まらなくなるだろう」
「……否定しない」
「否定できない、な」
「まぁとにかくそういうことなんですよ!お願いします!課題写させてください!」
「……」
「……」
「……なら、」
「はい!」
「俺と模擬戦をして、」
「負けたほうが勝ち!?なら余裕だね!」
「バカか」
「無理だって、三輪くんに勝つのはキツいって」
「何も勝てとはいってない。10先で、お前が一点でもとれたら写させてやる」
「お!」
「ただし、イーグレットとアイビスの使用は禁止だ」
「……げ」
「お前、俺が教えてやった鉛弾、使いこなせているらしいと聞くぞ」
「それだれに聞いたんですか」
「奈良坂」
「奈良坂ぁ……!!」
「だから、師匠として、弟子の実力を見てみたいと思ってたんだ」
「マジ?いや、ほんと無理だって、鉛弾くんはあくまでもサブで、不意打ちを狙って使ってるだけで」
「メインで使えることに越したことはない」
「そうなんだけど!それはガンナーさんのお仕事というか!私はあくまでもスナイパーというか!」
「俺の弟子な時点で立派なガンナーだ」
「第一キミを師匠にもった覚えもないしね!」
「……、じゃあいくぞ」
「なんで今笑ったの!?なんか面白いことあったかな!?あ、まって三輪くん!、ぐふ、」
「どんくさいな」
「いま、いま絶対わざと閉めたでしょ」
「さあ」
「も~!!」
「お前弱くなったか?」
「だから!本職!スナイパーだから!」
「俺が教えていたときのほうがまだマシだぞ」
「だ、だって、あのときみたいに毎日世話ないてもらってないし、腕は落ちるばかりにきまってんじゃん」
「だったら訓練しろ」
「鉛弾の訓練とか、キミがいないときにやっても意味ないよ」
「そんなことはない。お前はやればある程度できるんだから、もっと積極的に行動していけ
「はーい……」
「……」
「にしても、課題はもう諦めるか……」
「大丈夫なのか、成績」
「だって、今からやっても無理だもん、あんなの……」
「……教えてやるか?」
「……え、でも私負けたし」
「俺が条件を出した上で交渉したのは課題を写させることだ。べつに課題を手伝う手伝わないの話しはした覚えがない」
「……ほ、ほんとにいってる?」
「本当のことだろう」
「~!三輪くん!!好き!!」
「約2名面倒な気持ちを抱くやつがいるから、唐突な告白はやめろ」
「はーい!ありがとね、三輪くん!」
「ああ。さっさと終わらせて訓練するぞ」
「……え、それは聞いてないよ」
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