カリレジェ長男様 2017-04-16 21:41:01 |
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>おそ松兄さん。
──あ"ぁ"?!だァれがシコ松だゴルァ!
( 物思いに耽っていたからか玄関扉の開く音が聞こえずそのまま机に伏せているも勢いよく開いた襖の音に肩を震わせれば流石に顔を上げて。こんな乱暴な開け方、考えるまでもなく末弟ではないが若干の期待を持ちつつ戸の方へ視線をやるとそこに居たのは我ら六つ子の長男で。やっぱりか、なんて一瞬残念そうな表情を浮かべるも、相手からの揶揄いには声を荒らげて返答し。さて家にいるのは己と長男だけだがだからどうということもなく、特に喋りたい話題も見つからないまま机に頬杖をつくと視線をふらふら彼方此方に向け。何故かやけに落ち着かない。別に相手には特別な感情を抱いている訳では無いのだがそわそわと体を動かせばじっと向かいに座る彼を凝視して )
>カラ松。
あれ、迷子かな。
( ライブ帰り、一人余韻に浸りながら推しに会えた嬉しさを噛み締め歩いていると前方に見覚えのある人物と可愛らしい少女の姿を見つけ。彼らの様子からして恐らく少女が迷子になり次男を父親と見間違えたのだろう、と勝手に推測すれば明るい声音で二人に近づき恐怖心を与えぬよう相手と同様に膝を折って目線を合わせ。「 お前だけじゃ頼りないし、僕も父親探し手伝うよ 」とその場を立ち上がれば目の前の少女の右手を握り、 )
じゃあお父さん探しに行こうか。──ほら、カラ松は左手。
>一松。
あッ…おかえり、帰ってきてたんだ?
( 愛する末弟の名を呼んだ瞬間、後方から聞こえた襖の開く音に驚いて後ろを振り向くと無表情ではあるがどこか動揺しているような雰囲気の四男が視界に映り。その後彼から紡がれた言葉に聞かれていたことへの焦りを感じながらそうだよね、なんて引きつった笑いとともに答えると視線はそのまま四男の洋服へ。よく見れば相手の着ている服には無数の猫の毛が付着しており。また猫の溜まり場へ行っていたのだろう、だがこの空気では猫の毛を払ってくるようにだなんて厳しく注意することも出来ず、入口で立ち止まったままの彼に「 此方来たら?そこ立ってられると誰か帰ってきた時邪魔だし 」と手招きして )
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