カリレジェ長男様 2017-04-16 21:41:01 |
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>カラ松
(とある日の昼下がり。暇つぶしに当てもなく街中をぶらぶらと歩いていた…。というのもパチンコや競馬に行こうにも持ち金が無く、兄弟から奪おうにも今日は偶然に全員出払っていたようで。かといって大人しく家でじっとしているのも寂しさや不安やらでどうにも耐えらなくなってしまった…という訳で。いっそのことイヤミでも構わない。誰か自分の暇つぶしに付き合ってくれる奴はいないだろうか…。とふらふらしていると、ふと視界の端に見覚えのある顔が。見つけた、と言わんばかりに相手に近づく……が、よくよく見てみると次男の先には年端もいかない少女の姿。その少女の姿を見た瞬間に次男がどういった状況に置かれているかを瞬時に理解し、そして話しかけるのを少し躊躇い。涙でぐしゃぐしゃな少女とそれを宥める次男…。その様子を少しの間見ていたが、やがて決心したかのように頭をガシガシと掻くと次男の方へと歩み寄り、ぽん、と次男の背中へ手を置いて。
…なぁにしてんのカラ松ぅ。いくらカワイー子見つけたからってナンパは流石にアウトだってぇ
>一松
んあ~…?おぉ、おかえり一松。
(なんとなく今日は朝から家の空気がどんよりと淀んでいた。その理由は空気が読めなさすぎると定評のある自分でも理解できるほど明確であり。誰が誰を、というのがはっきりしなくとも同じ血が流れている六つ子だからかなんとなく分かってしまう。溜息を付くと、家に誰も居ないという寂しさを紛らわせるために冷蔵庫から缶ビールを取り出すと、居間へと向かう廊下を歩きながらそれを開けて。玄関の方からガラガラ、と扉が開く音が聞こえるとそちらに視線を向けて。ぼさぼさの髪に紫の服…、四男の名前を呼ぶと手を軽く振って。
>チョロ松
(三男の想いが末弟へと向いていることは前々から知っていたことだが、実際に直面してしまうと流石の己でも耐え難いような胸の痛みを感じてしまう。普段なら鬱陶しいほど相手に喋りかけているだろうが、二人きりという状況もあってかどうもいつもの調子が出せないようで。らしくない、とは思うがこればかりは自分ではどうしようもない。ゆらゆらと視線を彷徨わせていると、ふと強い視線を感じ。ちらりと三男の方へと視線を送るとなにやら此方を凝視しているではないか。どうしたのだろうか、と頭の中は?マークで埋め尽くされ。緊張しているのを悟られないように、口元に笑みを浮かべると口を開き。
ん~…?どったのチョロちゃん。そんなにお兄ちゃんの事見なくても平気だよ?
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