しゅ-まい 2017-04-10 18:39:39 |
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__ 直に出逢う、数年前のこと..
直くんの部屋に住み着いている、私はまだ小さかった。子供で未熟な考えしか出来ず、後悔する事もある。
だけど今は、あの日の事は後悔してない。
『 ─ ねぇ、ママ? 』
「 なぁに?急にどうしたの? 」
『 なんで夏になると山の下がぶわーって、ピカピカするの? 』
「 それは、人がお祭りをしてるからよ 」
『 お祭りってなぁに? 』
「 アナタは知らなくて良いことよ.. 」
小さかった私は好奇心から、ママに何でも聞いていた。知らない事を知るのが楽しいのと、少しだけ大人になった気がするから。
だから私は何でも聞いた。
でも、今日のママは素っ気ない..
いつもならもっと詳しく教えてくれるのに何も教えてくれず、私は益々 “ お祭り ” と言うモノが気になった。
だけど村には掟がある。
天敵である人里へは行ってはならない。
行くと怖い目に会う、そうママに聞いてたから私はお祭りを直接見るのを諦めるしかなかった。
諦めてた数日後、ママが浴衣というのを私に着せてくれた。少しでもお祭りを教えたかったんだと、ママの優しい気持ちに包まれながら初めて着た浴衣をくるり回って見せる。
『 わぁ!綺麗.. ねぇ、ママどう?私、浴衣似合う? 』
「 えぇ、凄く似合ってるわよ 」
私は凄く嬉しい気持ちになった。
服が変わるだけでワクワクして、自分じゃないみたい。これを着てお祭りに行ったらどんなに楽しいのかな..
そう思いながら私は浴衣を大事に握り締め、布団に入って眠りに落ちた。
華夏の夏祭り / 過去編 一話目。
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