清 2017-04-08 23:14:52 |
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──寝すぎた。、う、身体重い‥‥。
「 ──あんた達、重いってば。 」
『 にゃーん 』すりすり
『 ( 欠伸 ) 』
「 ──キジ、アンタ嘘ついたわね?起きてるって約束したじゃない。 」
キジ『 んにゃー 』略( ごめんね的な顔 )
陸『 にゃー 』
───猫は気まぐれだから、仕方ないよ。
何となく、陸がそんなふうに言ってるのかな、なんて思ってみたり。
アレ、今回は珍しく鼻噛んでこないな。──たまにはそんな時もイイな。──ちょっと寂しいけど。
嗚呼、陸がくれた手紙、何かグチャグチャで良く分からなかったな、幼稚園生みたいな字。
──ストンっ
そんな事言ってたら、陸が来て尻尾をぱしんぱしん床に叩きつけて来たの。
『 悪かったな、汚くて 』
「 ‥‥‥え、? 」
『 にゃーん 』
──気の所為、だったのかな。あれは良い夢だったって事にしておこう。うん、だってこんな奇跡有り得るようで、有り得ないもの。大切な思い出として、脳裏に焼き付けて置かないとね。
──ありがとう、キジ、陸。
5話/その男、完全にウチの猫でした。-終-
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