清 2017-04-08 23:14:52 |
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───カタカタカタカタ、
ピリついた空気とキーボードを叩く音と、時計の音。聞き慣れてるはずなのに、何時にも増して大きく聞こえた気がした。
───Prr 、 ガチャ
「 はい、○○会社の藤原と申しま『 杏樹ちゃん!陸が、倒れた! 』 ───ガチャンッ
──ガタガタッ( 慌てる音 )
「 部長...!今日は早退致します...! 」
「 え、何かあっ、ちょっと、藤原くん?! 」
─────数分後、
「 り、陸!? 」
『 にゃーん 』
──‥‥へ。
『 あ、杏樹ちゃん、あのね、陸が、これ渡しとけって 』
───‥‥‥。
ぱたり
『 杏樹ちゃん!? 』
「 キジ、アンタはまだ、居てくれるよね──。 」
『 うん、目が覚めるまでいてあげるよ、だからゆっくり休んで 』
「 ん、そ、する。 」
────すぅ─。
私は深い眠りについたのでした。
4話/その男、完全にウチの猫でした。
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