フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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>フラミンゴ
(顔を埋めた彼の薄い腹部。ふんわり香るのは彼のもの。すっかり身近になってしまったその香りにうっとり浸りながら、笑いの振動をくっ付けた頬から感じ取る。「ふぅん?まぁ、ふーちゃんが惚れた欲目で俺んこと、ずぅっと可愛く見えるっていうならある意味本望やけどなァ」きっとここで拗ねてみせるとまた幼いやら可愛いやら子供扱いされてしまうのだろう。それが分かっているからか、ゆるりと腹部から顔を上げ、にんまりと挑発的な笑みを浮かべては対抗するように言葉続け。彼を未来永劫虜に出来るのならば上等、髪を撫ぜる手に片手を絡め、そのまま己の頬まで導いて。余分な肉が削ぎ落とされた、丸みのない掌へ頬をくっ付け、花開く笑みを惜しげも無く零す。そっと呟かれた言葉に細い目が見開かれる。なんという事だろう、言葉に出来ない思いが沸々と心の奥から沸き立ち、 利き手とは逆の手で顔の上半分を隠すように覆う。驚きが通り過ぎれば、小さな笑いが口から漏れる。「はは、なんや。ふーちゃんも同じこと思ってたん?俺も幸せすぎて、まだ夢ん中におるんかなって怖くなることがある。ふーちゃんと出会った日から、ずっとや」重たい奴、と思われないだろうか。そんな不安が細く震える声を伝って彼へ届いてしまいそうだ。「…年老いても、最期の瞬間まで傍におって。俺が甲斐甲斐しく介護もしたるし、看取ったる」態とカラカラと明るい笑い声も交えて冗談っぽく振るまうが、表情までは取り繕うことができず、情けなく下がってしまう眉尻を隠すように顔を伏せて)
>ダム
(ここまで熱心に云い募られたことがない。対応に困るように視線を左右に彷徨わせ、恥ずかしげもなく頷き応と強請ってしまいそうになる口を片手で塞ぐ。だが何故か彼という誘惑には勝てない。「…分かった。その時は頼もう。……楽しみに待っている」かろうじて相手が聞き取れる程度の声量で呟きを落とし、手の平の裏、緩やかに口元が弧を描いていた事には自覚なく。腰を落ち着けたソファから、室内を改めてグルリと見渡す。物と様々な色で溢れた様子は彼と、ここに同居するまだ見ぬ住人の特徴を色濃く表しているように感じ、ほんのりと目尻を下げ。「…あぁ、何故だろう。部屋を見ているだけで、君の温もりを感じるようだ」人柄が滲み出ている、クスリと小さく笑声を交え、視線は自ずとメリーゴーランドへ釘付け。賑やかしい装飾に目がチカチカしそうだ、疲れを覚えた瞳を休ませるように瞼伏せ、目頭を揉む。「だが、部屋の中央に馬の置物があるのはどうかと思うぞ。防犯上の理由か?」生まれてこのかたメリーゴーランなるものを見たこともなければ遊園地なんて縁遠い身の上。盛大な誤解を、そうとは知らず親切心から忠告まがいの言葉続け。ほんのりと甘い香りとともに準備されたアップルタタン、光によって照るリンゴの艶がなんとも食欲を誘う。「感謝する」礼を述べ、初めてみた物へ興味津々の目を向け、両手で皿を顔のところまで持ち上げて。繁々と矯めつ眇めつ、満足すれば机の上へ戻し。そわそわ、と視線を左右へ揺らし重たい口を開くと「…あの、その…。すまないが、どのように食せば良いのだろうか…?」顔いっぱいに困ったという感情を貼り付かせ、恥を忍んで教えを請い)
(/お久し振りです!またしても期間が空いてしまい申し訳ないです…!ゴールデンウィークの忙しい時期を抜けましたので、暫くはお返事のペースが以前より安定するかと思いますっ。ところどころ文章が乱れているかと…お目汚しすみません…!蹴り可)
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