フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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>フラミンゴ
(ピン、と張り詰めていた緊張感が緩んだ。彼にとって未だ己は幼い子供。歩んできた時間が違うのだ、それは仕方ない。だが少しぐらい動揺してくれても良いではないか。余裕そうな態度だけでなく、付け加えられた言葉がトドメを刺す。ぶぅ、と拗ねたように膨らませた頬は彼の指先に弄ばれ、力を無くしたように彼とは反対方向に体を倒す。「俺は本気やったのになァ…。子供扱いとか、ふーちゃん酷い。俺、立ち直れん」両手で顔を覆い、メソメソとした雰囲気で今度は情に訴えかけようと。力を失った声音は掌の内側でこもり、普段と打って変わり弱気。これは回復までに時間がかかりそうだ。「ふーちゃんが好きって一言くれたら、めっちゃ元気になれるんやけどなー…」ボソッと、然し彼には聞こえるように小声で呟くと、顔を隠していた手を僅かに下へ。目だけを覗かせチラリと伺うように視線を彼へ注ぎ。情けなくも眉尻を下げつつ、先程よりも期待に濡れた瞳でじっと見詰める)
>ダム
……!し、知らん!それぐらい自分で考えろっ(只でさえ柄にもない事を口にして恥ずかしくて後悔していたのだ。それを彼の口から確認するように聞かれたら堪ったものではない。カッと頭の中が沸騰したように熱くなる。動揺に目をグルグルと動かし、顔を背けると照れ隠しに怒ったような口調で吐き捨て。幸せそうに綻ぶ表情から目が離せない。紡がれる言葉も幸せそうな音色で溢れている。自然と目尻が緩んでしまった。「そう、か。君がそこまで言うのなら、とても美味しいものなのだろうな」元々が食に興味がない身。甘味など以ての外。乏しい想像力では少しもイメージが浮かばない、だが何故かそれに惹かれる。彼の影響だろうか。慣れぬ感覚に掌を胸の上に置きぼんやりとしていたせいで制止は間に合わず「な!おい!」急転換した彼の背中を追って駆け出し。先程から振り回されてばかり。仕事を探していたのに何故か彼の家でタルトタタンなるものを食べる事になってしまった。嫌なら無視すれば良いのだ。だがそんな勇気も、ここで一人になってやっていける気概も己にはない。迷い子のように不安を貼り付けた表情、ただ言われるままに道を覚えようと見慣れぬ景色に視線を彷徨わせる。彼と己ではそもそも立っている場所が違う。そんな思いが強いから、一瞬放たれた言葉の意味が分からなかった。呆けた様に立ち尽くしてしまった。困った様に口元を片手で覆い、視線は汚れた自身の靴へ落とす。「…可笑しなことを。俺なんかに会いに来るのに理由など……っ!」続けようとした言葉ははたして…。我に返ったように途中で言葉を区切る。これではまるで理由がなくとも会いに来て欲しいと言っているようなもの。くっ、と唇を噛み締め彼からの反応を恐れるように沈黙という狡い選択を選び)
(/お返事お待たせしてしまい、すみません…!三月、四月となかなか時間が取れないため引き続きお返事のペースが不安定なのと、いつも以上に乱れた文章でお目汚ししてしまうかと思われますがゆっくりとお相手継続して下さると嬉しいです…!礼)
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