フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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>テファン
(心臓を掴み、緊張感を煽る、幼い幼いと思っていた筈の彼はいつの間にやら息を飲むような色っぽく、目の動き一つ呼吸を感じる心臓の動き一つ、たったそれだけでも多くの人の目を奪うに違いない。緊張感が背徳感に変わるのは素面が故か、アルコールで上せていない頭は常識だとか世間体だとか人の目だとかを未だ確り残していたようで。彼が落ち着きを取り戻すのとほぼ同時に"ふは"と噴き出す様な笑い声を唇を大きく開きながら上げ「――マセ餓鬼が生意気言ってんじゃねぇヨ」力の無い情けない細っこい腕を伸ばし彼の柔らかい頬を問答無用にぷにぷにと触り倒すように楽しんで。___ぐ、と言葉が詰まったのは察してしまったからこそか。口が一の字を作り上げまるで張り付いたかのように動きを止めると右往左往と目が泳ぎ、知らないと言う余りに下手糞な演技の反応を見せ。「――知らね」尻切れトンボにボソボソと返したのはそれが嘘である事をはっきりと浮かべた返事で、泳ぐ眼が現すのは彼の輝く瞳を見てしまえば拒否することが難しいと自覚している他無くて。)
>ネロ
――今のは褒められてる、で合ってます?(最初こそ褒めていないと否定を受けた、然し自らの発言に対して答える様に"綺麗"と伝えられれば何の躊躇いもなく体を寄せて弧を描くよう唇の形を変え。続いた誤魔化しの付け足しなんて耳には届かずにご機嫌だと言うのがありありと伝わる雰囲気で業と確認の言葉を続け。好物の話は自然と楽しい気持ちになり、ニコニコとした笑顔はそのままに「キャラメリゼした、――たっぷりのバターと砂糖で煮詰めた林檎にシナモンを少しだけ利かせてからタルト生地を被せて焼いたケーキです。話で聞くよりも実際に食べるのが一番伝わるでしょう、」何処へ連れ出すか浮かべていた考えは一か所に決まる。他ならない彼へ美味しいタルトタタンとそれに合う美味しい紅茶を紹介するのに相応しいのは___「ネロ、これから行く道を覚えて下さい。僕の家へ招待します。」揺るがない決定とでも言う気か、森の中を進めば足先を変え進む方向をくるりと急転換し。自らの申し出よりもムカデの栄養剤を選ばれてしまえば残念とでも言う様に肩の力を抜きストンと落とし、「前言撤回。ムカデが作る栄養剤なんて何が入ってるか分かりません、木の根っこにトカゲの尻尾に腐った桃に――そんな物でドーピングしたら結局身体に悪いので、此処は僕の差し入れに期待して下さい」ぶんぶん、と左右に揺らした頭は単なる嫉妬心も入り交ざり。結局は我を通すように「……だから、貴方に会いに行くための理由を僕から取らないで下さい」なんて狡い強請りを添えて)
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