フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(突撃は成功した。そう思う前に体は温かな腕に抱えられ、一瞬浮き上がる。視界はぐるりと回転し、気付けば目の前の人物の上に倒れていた。理解が追いついておらず、パチパチ、と瞬きを何度か行う。見知らぬ綺麗な顔、広がるカラフルな巻き髪、そして地面に視線は行ったり来たり。無防備な額にデコピンを喰らい、ぐっと反射的に両目を強く瞑る。それで思考は動き出したらしい。漸く現状に合点がいけば、「うわぁ!ごめんやでぇ。怪我してないか聞くんは僕の方やわぁ」乗り上げていた華奢な体から退き、ちょこんと彼の横に座っては後頭部にたん瘤が出来ていないか確認する為に手を伸ばす。柔らかな髪の毛質、触れた指先に膨らんだ感触はない。ほっ、と胸を撫で下ろし、ガバリと頭下げ両手を合わせ「ホンマにごめんなぁ」と謝罪をもう一度。彼につられるように自身も服に付いた土を軽く片手で叩き立ち上がる。マジマジと見詰めた出で立ちはどうやら海賊のようだ。流されやすいのか、ノリが良いのか、すっかり自分が悪魔の仮装をしている事実は頭の片隅。ビシ、と指先まで揃えた手を敬礼のように持ち上げ「アイアイ、キャプテン!」元気よく挨拶を。差し詰め気分は彼が海賊の頭領で、自分はまだ彼に仕える子分1といったところか。見せられた宝箱をわくわくとした面持ちで眺めると、中からは大層美味しそうなミニシュークリームが。ちょこんと描かれた顔が愛らしさをプラスしている。「美味しそうやねぇ。ライオン君が作ったやつなら絶品間違いないしやぁ」響いた親しい住人の名前に、へにゃへにゃと頬は緩み。根っからの甘え気質が顔をのぞかせては、小さな口を目の前の相手に向かってパカリと開け、雛鳥が親鳥から餌を与えてもらえるのを待つみたいに、食べさせてくれるのを待ってみて)
(/お優しいお言葉、有難うございます…‼︎暫くお返事にお時間もらってしまうかもしれませんが、引き続きお相手してくださると嬉しいですっ。初めてのユニコーンさんも素敵で今からドキドキしております‼︎絡みづらいなんて事はありませんので、このまま宜しくお願い致します!蹴り可)
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