フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(傍に居ると言う事が息をするように当たり前になりつつある今、それでも慣れる事なく緊張感を与えられるのは何時まで経っても大人気なく彼に恋をしていると言う証明の他無く。手を引いて誘導し、そして連れて来たのは先の言葉通りに人の気配が薄く、更には祭り会場の明るさから少し離れた森の中で。木々の隙間より覗ける湖は、人が多く盛り上がりを見せている会場とまた違った雰囲気を纏っていて。顔を隠すミステリアスな空気感は余計に心臓を早く動かしており、繋いだ手は離さない儘、伝えられるその言葉を耳に受け。マスクの下ではすっかり顔が赤く染まっている、そんな自覚が有るからこそマスクを用意して良かったと思いなおす。「来年は、___屋台で持ちきれないくらいの飯も買おうぜ。そして、また此処で二人。買った食い物食べながら見ようなァ。」今回の勢いの儘である行動を反省するかのような、そんな提案を持ちかけて。ふは、と息を零せば眉尻の落ちた慣れたような笑い声を花火の音に紛れ込ませて)
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