フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
通報 |
(今まで他の誰かの事を気遣う事なんて無かったのに、今こうして当たり前のように彼の家族の事を考えれるようになったことも、逆に彼の家族の事を気遣えば逐一嫉妬していた彼もこの話題を共に温かい気持ちで語れるようになったことも、何方も二人にとっての成長だと心の内にてひっそりと呟き。からかうように続けられる言葉に、言葉に伴った行動を受ければ「そん時は慰めろヨ___そんで、やっとお前を独り占め出来るって実感するから」頬を丸めた指先でぽり、と軽く掻きながらつぶやくように続け。うぐ、と言葉に詰まったのは他でもない彼からの強請り事が理由で。どうにも頼られるようなこのお強請りには敵わない。返事はうんともすんとも返さないが、到着した屋台にて馴染みである帽子屋に挨拶を交わせば「__黒の透かし模様の奴、後は土産に白と黒の狐のやつ。全部アイマスクのやつで」本来なら東洋の祭りらしいデザインを選ぶのが良いのだろうが、彼に似合うと目を引いてしまったのはビジューの光るヴェネチアンアイマスクで、せめてもと双子用に狐を模したものを選べば直ぐ使うのに受け取った黒の物を彼へと差し出して)
トピック検索 |