フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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そらええ事聞いたわ。彼奴らにとってもお兄ちゃん、ってよりは亡き父親を重ねとる節があるしなァ。これからも宜しゅう頼むでェ(思わぬ所で彼の本音の部分に触れた。自身だけでなく己の家族さえ大事に思ってくれるそんな姿に、より愛しさは増すばかり。柔らかに目じりをきゅ、と細め、隣を歩く彼の横顔を眺める。「せやけど、これからの人生ふーちゃんは彼奴らのことでようけ(いっぱい)泣きそうにやなァ。結婚するてなったら、親族の席で1人おいおい泣いてるんちゃうか」容易に想像の出来る彼の姿に、クク、と笑い零し、肩を叩いていた手で彼を引き寄せては'そん時は俺が慰めたるからなぁ'と頭を軽くひと撫で。彼の返答で行き先は決まった。帽子屋の出店まで向かう間に所々で道行く人の体を彩る光る輪っか。彼の言葉に促されるように視線はキラキラと輝く装飾品へ。「キレイなもんやなァ。なぁ、ふーちゃん。俺のんと双子らのん、ふーちゃんが選んでェや」まだ商品を見てもいないのに買う事は決定しているような口振りでお強請りごとを告げ)
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