フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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リュカ:(彼はとても頑張り屋なのだろう。認めてくれるなら、それだけで良いなど。どこまでも高潔で健気なまでの生き様。彼の純粋な志と比べたら己の動機は不純ではあるが、認めてもらうために頑張る、その気持ちは大いに分かる。だからこそ寄せられる期待は嬉しいし応えたい気持ちもあるが、己も頑として頷く事は出来ないのだ。「…貴方にそこまで評価されているなど、とても光栄な事です。出来れば貴方の望むように一候補として頑張りたい気持ちはある。ですが、それでは私の存在する糧がなくなってしまう」悲しげに瞼を伏せ、頬に影を落としては、片手を己の胸に当てて。これから喋るのは卑怯な、取引とも言えぬ持ち掛け。何故ならそれが成立する事は有り得ぬと分かっているから。「もし貴方が私を何を差し置いても一番に愛して下さるというのならば、例えどんな困難があろうとも女王陛下になってみせましょう」誰にでも甘い言葉を使い良い顔をするのは、愛されたいからに他ならない。過去の出来事が、そう自身を作り変えてしまった。女王陛下と愛、両方を手に入れる事は出来ないと分かっての無理難題を述べる。彼以上に頑固なのは己かもしれない。きっと無理だ、若しくは彼是と理由をつけて諭されるかもしれないな。そう考え出したらおかしく、ふっ、と小さく溢れるような笑みを浮かべては、次に続いた彼の言葉に便乗するように「貴方が白兎を降りた暁には、私が貴方という存在を攫いに参上いたしましょう。そして何処か静かな場所で貴方と二人暮らすのも悪くない」誘いかける様な甘い誘惑を。きらきらと水面に散っていく光の粒。穏やかなひと時に溶け込む様に返された答え。不意打ちの返答に、ぱちりと大きく瞳を見開いては、次には心底嬉しいと蕩けるような甘い笑みを咲かせる。「とても魅力的な食べ物ですね。今度其れをお土産に、貴方の部屋へ遊びに行っても宜しいですか?あぁ、出来れば紅茶も私に淹れさせて下さい」彼の好物を餌に、次の約束を取り付けようと)
ギール:(全くどこの酔っ払いだ。頑固にも程がある。あ"〜、とらしくもなく呻くような声を出しては、ガシガシと片手で頭をかき。兎も角彼に水を飲ませることが先決だ。乱暴な手付きでコップを奪い取り、大して酔ってもいないが、相手の言い分通りコップの中の水を半分減らす。これで良いだろう、と無言でコップを突き付けては今度は彼が飲むまで一切の要求は受け付けないと態度で示す様に腕を組み、ギロリと鋭い眼差しで見下ろし。「ちゃんと喋れん奴がどの口で見守るって言ってんだ。それに配役的に守られる姫役はお前さんだ。俺はちょっかいかけるゴロツキぐらいが丁度いい」むに、と片手で相手の頬を摘み、みょーんと横に伸ばしては"姫"を強調して言い。妙な笑い声が聞こえれば、一体今度は何を言うつもりか、将又やらかすつもりか。胡乱げな瞳で見詰めた先、上品に整った唇を開け齧り付く真似で。全くこの坊主はどうしてやろうか。「人様には食べるなと忠告するのに、自分は食べるってかァ?そりゃちょいと都合が良過ぎるんじゃねえの」全然忠告は伝わらず、面白いほどに予想外な方向へ転がる。誘惑もよいところ。そろそろ痛い目に合わせても良いかもしれない。大きな掌で彼の顎をガシリと掴めば、強引なまでに顔を傾けさせ、その美味しそうな唇を奪い取り。最後に下唇を甘噛みしては顔を離し、くっと片方の口角を意地悪げに持ち上げる。「ただでは食われてやらねえ。その前にお前を食ってやるよ。それで永遠に孤独ってんなら、テメェを囲ってその孤独に付き合わせてやる」どこまで本気なのか。ゾクリとする程の仄暗い欲を声音の中にドロリと落とし込んで、周りには聞こえぬ様に彼の耳元に吹き込む様に言葉を落とし。マッサージをしていた手は何時のまにか己の手を握り、湖へと誘おうとする。その誘いに乗れない秘することが自身の身体には隠されている。やんわりとその手を離しては「素敵な誘いだが、生憎水の中は得意じゃねえ。それに肌を見せんのは情人だけ、って決めてんだよ」まるで秘密があるようには見えぬ下卑た笑みをニヤニヤと浮かべ、「何なら俺の情人になるか?」低い声音で誘い掛け)
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