フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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白兎:(説く様に、と言うよりかは聊か説教のようなそれに対して厳しい顔を浮かべるでもなく不平不満を向けられる訳でも無い。飽く迄も依然と変わらない凛とした姿と崩れることの無い落ち着きは、より一層居心地の良さと共に、普段己に向けられる所謂面倒臭いと言った感情が全く見られないことに不思議な感覚が浮かび。尚も、控えめな口振りで手を触れる事を望まれると此処に生まれたのは少しの葛藤、先にそれを伝えられていたならば恐らくは何のためらいも無しに断っていただろう。今回は先に指先への口づけと言う行為が有った為に、その衝撃は薄れている。だからこそ生まれた葛藤は沈黙の間としえ数秒ほど生まれ、そうして、結局は融通の利かない頑固さにより「共に、並ぶので十分だろう。隣に並び、会話を交える事以上の親愛はそう易々行うべきでは無い。」頑固と言う言葉、もしくは面白味の無い性分、そういった類がパズルのピースのようにピッタリと当てはまりそうな、別にツンと澄ましている訳でも嫌がらせをする為に断るのでも無い、悪気無しに、女性が触れ合う事は危険なことだと確固たる意志を向けて。女王になればと語るその問いかけは、自身にとって答えの見えている物だった。「それは変な質問だ、私は赤の女王の統べるこの国に忠義を示すだけ。いずれ、お前がこの国を統べる日が来るのなら、私は持ちうる知識をすべて使って協力をしよう。」告げる声色は当然の事、そう言いかねないもの。瞳に僅かな躊躇いさえ浮かべる事無く「その為にも、女王候補らしい身の振り方を学ぶ期間で有ると。今一度考え直すと良い」口を突くのは何の面白味も無い年寄りの説教であり、然し、先程からの会話により彼女がそれを親身に受け止めると自信が有るのか。「お前と見るのなら悪く無い。付き合って貰おうか、」誘われた花火に頷きを見せてからす、っと静かに立ち上がり)
人魚:(今正に雲の上を歩く様なふわふわとした覚束ない足取りのまま、気持ちだけは何てこと無いとでも言う雰囲気で水を貰いに行こうとした所、その行動を留めるように頭に手を置かれて何を言うでもなくその場に留められれば元より緩む様に力の抜けた体はそれにあっさりと従って、"ふふ、"と漏れた笑い声は矢張り楽しげで水を片手に戻ってきてくれたその姿を瞳に映しては、持って来てもらった水が入るコップを押し上げるように彼の元へ動かして「先ずはアリスがどうぞ、僕はアリスが飲んでからその後に頂きます」優先すべきはアリスと言う存在である、確固たるその意思はたとえ酔っ払っていても揺らぐことは無く、"どうぞ"と進める言葉を添えて。飲みっぷりを褒められれば過去にないその言葉が単純にも気持ちを大きくさせて、何処と無く得意げな雰囲気で眼を細めれば"そうでしょう"とばかりに並ぶグラスの内の一つをぐいぐい、と一遍に喉へと流し込み。既に早まる心拍数ばかりで甘いのか苦いのかと言う味の違いなんて少しも気づけず「僕も男たるものお酒の一つくらい飲めないと格好が付かないから」なんて、既に格好の尽きようがない事に気付かずに続けて。マッサージすべく触れた体は筋肉が確りと乗った固い肉付きをしていた、手探りに指先を動かしていた所で目一杯に笑われてしまえば疑問符を浮かべる様子で頭を捻り。何か変なことをしてしまっただろうか、と疑問を告げる為に口を開くと間違いを正す様に今度は己の肩が触れられ、その手の力強さが先ほど触れた身体つきからは想像できないほどに優しかった為、思わずふふ。と息を零す様に笑い声を。顔だけ振り返らせれば「アリスと比べたら薄っぺらくて情けないでしょう。」からころと笑い声を上げるのはすっかり笑い上戸だからか、やり方は学んだとばかりにふらつく体は勢いよく立ち上がり「お任せください」と顔だけはきりっとやる気に満ちた決めた物。口角を持ち上げて彼の背後へと回り)
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