フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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白兎:(落ち着きが有る声色と人の心を一瞬にて掴むような凛とした麗しさはこの一瞬だけでも十分に伝わった。指先一つの動きにしても繊細で有りながら意識を全て持って行ってしまうような美しさが有るのだ。そして、この美しさや人の心を一瞬にして掴む手腕を己は知っている。それも、誰よりも身近な所にいるその存在こそが、彼女に似た性分なのだ。決して近寄り易いとは言い難い、そんな己に簡単に触れてしまう度胸も尚のことそれを印象付けてしまうのかもしれない。そんな考察にふける間、手の内のハンカチは冷たさを消して体温に温く染まる。「アリスが望むのならば案内することも厭わない、が、私は話し上手な訳ではない。この国の良さを余すことなく紹介できる自信が無いのだ。__誤解が無いようにこの国をアリスに伝えたい。だからこそ、後日"赤の騎士"に国の紹介を頼むと約束しよう。彼ならば、この国の良さを確りと伝えてくれることだろう。」よもや、もう既に交流が有るとは知らずに今し方抱いていた親近感が正にその人物と彼女が似通っていると思うからの物とは思わずに代案を伝え)
人魚:(ジュースだと思って喉に流し込んだ物がアルコールだったと言う事は既に楽しい気分になっているのだから大した問題ではないと軽い笑い声をカラコロと落とす。光るカクテルには夜を楽しむ様に光る氷が入っている、更に花火の煌きがグラスに反射して映る、そんな綺麗な所を見せられてしまえば飲まない訳にはいかないのだ。ぐい、と煽る勢いだけは十分に男らしく甘いカクテルは呑み口だけはジュースのようで。二杯目のグラスを開けた所で引き寄せられてしまうとそのままの力で寄り添って、情けなくとも既に意識は半分ほどモヤの中。言葉の意味を理解する前に、耳に与えられたその刺激だけが鮮明に突き刺さる。ぞくり、と背筋が震える思いに心臓がひゅんと跳ねれば「人魚の肉を食らってしまったら、貴方は生涯を一人でずうっと生きなきゃならなくなるよ。止めといた方が良い、」指先まで真直ぐに伸ばした片手を彼の唇と自身の唇の間に滑り込ませれば、他のアリスにより聞いた人魚の伝説を例に出すようにしてストップを掛け。「人魚の肉よりも、鳥の肉の方がよっぽど美味しいです」楽し気な笑い声でムードクラッシャーな発言を交え、焼き鳥を取れば彼の口へと運んで)
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