フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
通報 |
リュカ:(帽子の影になっていた輪郭が面をあげる事で露わになる。きりり、と意志の強そうな眦に、どっしりとした貫禄が板に付いている。その口調までが彼の性格を示す様に厳格で。ぱちり、と数回瞬きを繰り返し、彼の言葉を否定する様に僅かに首を傾げて見せ。「貴方の期待を裏切って悪いですが、女王候補だからといって声を掛けた訳ではありません。ただ私が貴方という存在に惹かれたのです」申し訳なさそうに眉尻を下げはするも、瞳ばかりはその群青の煌めきから離す事なく、どこまでも柔らかな笑みを浮かべて、そっと囁きを落とす。慈愛の心、ならば良かったが、己のは只の自身を満たす為だけの博愛精神。彼の事情などお構い無く、飽く迄もゆったりと自身のペースで彼へと近寄れば、細長い指先を、疲れの見える頬へと滑らせて。「お噂は伺っています、白の君。貴方のお蔭で日々安心して暮らせる、と。きっと頑張っておられる貴方は素敵なのでしょうが、そんな貴方が私は少し心配だ」憂うように瞼を伏せ、ふるりと睫毛を揺らす。メイド達から伝え聞く話では、いつも忙しそうにしている様子で。だからか、初対面なのにそんな気がしない。然し彼にとっては初対面の相手である事に思い至れば、頬に触れていた指先を離し「あぁ、ご気分を害されてしまったなら申し訳ない。どうも馴れ馴れしいのは私の悪い癖の様です」困った様に肩を竦めては、謝罪の意を込め頭を下げ。続く頼み事など、其れこそ己には分不相応。ふらりふらりと宛てもなく彷徨う風の様に軽い人間なのだから。だが、彼と親しくなれるのならば其れを口実に誘ってみるのも良いかもしれない。包み込む様に彼の片手に触れては、一歩己の方へと引き寄せる様に力入れ「私はまだ、この国についてよく知らないのです。良ければ貴方が大切にされているこの国を案内してはくれないでしょうか?」さらりと流暢に誘い文句を口にして)
ギール:(なんの警戒心もなく己の隣へ招かれ挨拶をしてくる彼の何と愛くるしいことか。ゆるりと細められた瞳、浮かべられた笑みは邪気のないもので、見るものによっては大層癒されるものだろう。それに劣情を抱くのだから下衆もよいところ。頭を撫ぜた手も頬に触れた唇も柔く、まさに格好の獲物である彼の状態に、前髪に隠れた瞳を愉悦に歪め。「くはっ、そうだろう?こんな日はハメ外さねェとな。そら、もっと呑みな」まるで水でも飲んでいるようにアルコール類を飲み干しながら、既に酔いはじめている彼の目の前に色鮮やかなカクテル類を並べ。キラキラとカラフルで花火の光に照らされ、幾重もの輝きをを増すそれは見た目はジュースのようでもアルコール度数はそこそこ高く。肩に置いた手に力を入れ己の方へ引き寄せては、そのまま不埒な指先は首筋を通り、酒で濡れた下唇に手袋越しに触れ。やわやわとその感触を楽しみつつもすっと彼の耳元へ唇寄せては「きっともっと酒に溺れたら楽しいこと間違いないぜ」声音ばかりは真綿に包むように優しげでも、囁いている内容は禄でもなく、ベロリと分厚い舌で耳殻を舐め上げるしまつ。色鮮やかな花火が彼の顔を染め上げ、花火以上に己の視線を釘付けにする。細い顎先をかっちりと己の大きな手で覆い、自身の方へと顔を向けさせると湖のように澄んだ青い瞳を覗き込み、誘うように唇を笑みの形へと変え。彼の意識も己に向けば良い、そんな考えから顔を寄せてはその唇を奪おうと近付き。顎を固定する力は弱いため、彼が逃げようと思えば容易な事だろう)
トピック検索 |