フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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沢山食べたら壊すかな、__でも、そもそも美味しいものじゃないよ。(見ているだけで伝わるのは己が現れた事による衝撃、動揺と言った感情だろうか。その対比のように様子を安堵の姿に変化させると左右に揺らす頭の動きで先ずはとばかりに返答を。食べれなくも無いがそう量を摂取する物じゃない、増してや美味しいとは言えないそれに興味を持つのは時間が勿体ないことだろうと「食べるなら果物が一番美味しい。」肩に掲げいた麻袋をずるりと滑らせ地面に卸し、紐で結び留めていた止め口を開くと袋の中より今し方収穫してきたばかりだろう、杏の実を一つ取り出して彼女の帽子の中へ入れて「どうせ食べるならこっちの方がおいしいよ」渡す言葉は杏を渡したことで向けられた何をしていたのかと言う疑問に対する答えになる筈だと省きつつ、一人で森を散策する程彼女はこの国に慣れた人物なのだろうと推測が行く。頬にハンカチが向けられれば大人しくその動作を受け、曇りを帯びたその表情の意味を鈍感にも察することなく「大丈夫、__でも、それが大丈夫じゃないね」先ずは尋ねられた己の体調を、万全のそれは置いといて。視線の動きで頬を拭ったせいで土汚れが付いてしまったハンカチを示して後者を漏らし。そんな間も束の間、覗き込むその顔を正面より覗き返せば「__月の色、眩し」きらりと光るような瞳の色がなによりも印象的だった。陽に透けるほど明るく眩いが、下品な色味じゃない。夜の森中を見守り安らぎを与えるにも似た冷たく温かい、己にとって身近な存在に例えた呟きを落とし)
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