フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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ソヨン:(自室でスケッチブックを開くこと数時間、アイディアは浮かばず、真っ白なまま。クルクルと指先でペンを弄ぶように回し、窓から見える空へ視線を流した。こんな天気の良い日に籠るのは勿体ない。其れに何だか久し振りに彼等に会いたくなってしまった。善は急げ、ぱぱっと下ろしたままの髪をいつものスタイルに纏め上げ、鏡前で全身をチェックして乱れた所がない事を確認しては、大きめのバッグを持って一度だけ行ったことのある彼等双子の住処へ。クリスマスパーティでソジュンから聞いた話では、双子達が少しはお洒落に目覚めてくれたような事を聞いた。素材が良いだけに着飾ってくれるとなお輝きを増し、見ているだけで楽しくなってくる。己の目でその話が本当なのか確かめに行かなくては。無論そんなのは口実でただ彼等と遊びたくなっただけだが。着いた扉をコンコンとノックし、中から応えがあれば勢いよく扉開いて「抜き打ちファッションチェックに来たでー!まさかまだぐうたら寝てたなんて言わへんよね?」遠慮もなく第一声から弾む声音で元気よく声を掛けて)
ソジュン:(最近兄姉達と離れる機会が多く一人の時間が多い。うとうとと微睡みながらも、ちいさな頭で考える事はこれからの事。兄にはフラミンゴが、ソヨンにはこの国でやりたい事が出来てしまった。では自分はどうか。今迄は周囲と兄姉達が馴染むよう、といっても元から人好きのする愛想の良さを備えた二人は大して軋轢を生む事もなかったが、それでも険悪な雰囲気になる事が何度かあった。そんな時は弟という立場を利用し時には甘え、時には我儘をいって気を逸らせそれらを回避して来た。周囲の大人たちにも求められる幼子の姿を提供し、その代価に色々と貰ってきた。だがその役目も最早不要。ぶぅ、と唇尖らせ「結局家族言うても、同じ人間やないんやもんなぁ。これから先、歩む人生はちゃうって事やねぇ」置いていかれた寂しさに怒れば良いのか泣けば良いのか。年齢に似合わぬ大人びた顔付きで物憂げに溜息一つ。きっとこの感情を一番近く察する事が出来るのはあの双子しか居ないのではないか。彼等は一人一人になったらどうするのだろう。擡げた興味を埋めるべく、自室を後にして。お土産に苺がいっぱい入った籠を手にふらりふらりと彼等を探すように先ずは当てずっぽうな勘と聞き込みで彼等の住居跡目指して歩こうか)
(/決めきれなかった為、一応両方のパターンを書いてみました…!絡み難ければ出し直しますので遠慮なく仰って下さいませっ。組み合わせはどちらでも好きな方で来て頂けたら嬉しいですっ。)
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