フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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おいちゃんが、おいちゃんが何かプレゼントしはったらリュカちゃんも大事にしてくれますでしょ。同じですわ、リュカちゃんから何か貰える言うたらおいちゃんはマー嬉しくて堪らんわあ!(最初の発言に対しては何度か頭を頷かせることでウンウンと相槌を返し、声色の変化を持ったうちに続けられた囁きはなんて甘い内容だろうか、くつくつ、と楽しそうに喉を鳴らせば彼女の人の良さを利用するような例え話を交えつつ「言うても、今、こーしておいちゃんの世間話に付き合うて貰えるだけで、おいちゃんはまた何処か別の場所でこのことを楽しーく喋るんですわ」おどける様に肩を持ち上げれば器用にステッキを握りつつ親指と人差し指を使い指先でパクパクと喋る旨を表現しながら続けて。眼を見詰められるだけで交わされたその瞳に心を奪われてしまいそうになる、これは彼女のような美しさを持つものだけの天性の才能だろう。蕩けるような眼差しはぞく、と背が振るう思いを与えて。辿り着いた己の店にて、細い手首を魅せられながら頼まれたその内容は正に己に御誂えと言うべきか。ふむ、と少し考えるように店内に並ぶ商品を一瞥しては「おいちゃん、ホントはもう決まってたんです。リュカちゃんにはこれが似合うやろなあーて、」店頭に出していなかった小さなネイビーカラーの箱を取り出すと、中から取り出したのはシンプルな時計で。ベージュカラーの優しい色合いで作られるそれは秒針に至るまでの全てが木で作られたもので、箱より取り出したそれは時間を止めていた物の彼女の手首にかちりと止めたそn瞬間に現在の時刻を示すようにチッチッチと時間を刻み始めて「これ、面白いでしょ。外してる時は仕事をさぼるんですわ、そんかし付けてる時は一刻も休まないでちゃーんと仕事をしてくれます。しかも、全部が木で出来てはるからとっても軽いんです」シンプルすぎるからこそ、持つ者を選ぶ。彼女のように華のある人物で無ければこの時計に負けてしまうのだ、"どーです?"なんて尋ねてみるが、その表情には自信が伺えて)
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