フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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やーやー!おいちゃんのコトそない褒めんといてぇや、照れてまう!(彼女の雰囲気が嘘を述べているとは言い難い真摯たる雰囲気を持っている為に、冗談でからかわれていると言う気がせずに本当の意味で照れてしまう。右も左も分らぬような初心な子であれば簡単に心を奪われてしまうはず、それほどまでに端正で麗しい顔の彼女が綴る言葉の魅力とは依存性の強いドラッグのように心を鷲掴む。今だって自身の自慢であるステッキを的確に捉えて褒めてくれる、にいと口角を持ち上げながら「ドーゾ、なんも物珍しいモノとちゃいますけど。いくらでも見たって下さい」己のステッキを彼女に渡すように差し出せば、ステッキに付けられるカバーを自慢するように「それ、えぇでしょ。ステッキは安モンなんですけど、それが自慢なんですわ」カラカラと笑い声を立てながら得意げに告げて。確かに、名前がタブーだと言う彼女の価値観は遠くない、寧ろこの世界の暗黙の了解に触れている。「でも、アリスアリスって個性の欠片もあらへん呼び方なんておもろないわァ。おいちゃん、美人さんともっと仲良うしたいんです、だから教えたって下さい」名前を呼んではならない、国に忠誠を誓う気持ちが強ければ強い程律儀にその規則を守っているように思える。が、裏を取れば名前を呼ばれる事が無い常識だからこそ名前を切欠にすれば簡単に距離を詰められる。それが己の使う手である。良いおっさんを捕まえて少年の様だと語る彼女の発言にも気を悪くすることは無く依然変わらぬ調子づいた雰囲気で続けて)
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