フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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あぁ、どうか彼女達をそのように言わないで下さい。とても気の良い方たちなのです。ただ私が少しばかり自由奔放でして、一人で出歩く事が好きなのです。今日も十分に注意する事を教えてくれ送り出してくれたぐらいなのですから(城のメイド達も今目の前にいる彼も両方が好ましい人物であり、相互に印象の食い違いを持たせたくない。そっと頬に影を落とすように瞼伏せ、繋いでいない方の手をそっと胸元に当てては真摯にどれだけ彼女達が親身になってくれたか語り。ただ下がった瞼も、彼の時計屋への誘いにパァと花開くように笑みへと形を変え「ではお言葉に甘えてお邪魔させて頂きます。こう見えて宣伝は得意なので任せて下さい。今日だけでファンを増やして見せましょう」自信を表すように緩りと口角を綺麗に持ち上げる。以前は広告塔として商品を宣伝したり、売り物を身につけ写真を撮ったりといった事を仕事として行なっていたのだ。寧ろ得意分野だ。宣伝も行いながら出店街に買い物に来た住人たちと顔見知りになるのはたいそう魅力的で楽しい事間違いなし。「あぁ、確かに楽しい事を一回に体験してしまうのは贅沢ですね。はは、貴方が思うほど予定など入っていませんよ。毎日自分から何かないかとウロウロと出歩くぐらいなのですから」以前も仕事で日々忙しくしていた身、休日などあってないようなもの。だからか、この国に来て日々の過ごし方に聊か困惑を抱いていた。其れを紛らわせるように城に仕える住人達に声を掛け、時には手伝いを行って時間を過ごしていたのだから。小さく肩を落とし、いつでも誘いに来てくれ、と暗に伝え。ついでとばかりに先程から気になっていた呼び名に言及すべく口を開いては「ジャバウォックさん、そう何度も美人と呼ばれては照れるな。どうかアリス、と。それか貴方が呼び易い渾名を付けてください」名前の訂正と提案をしてみて)
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