フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(ひっそりと落とされた言葉から更に好奇心を煽ってしまったことは明白。果たして余分に彼の心を刺激する為に放った言葉だったのか、クツリと喉を震わせるのみで敢えて返答は何もせず。踏み込むにしろ引き下がるにしろ、後は彼の決めること。己は関知せぬし、責任は持たぬ。コロコロと転がりテーブルの角に当たって止まった賽子の目は8。ジャラリと鎖を鳴らし、懐中時計を目の前に掲げては、一つため息にも似た深い息を吐き出して内ポケットへと仕舞う。矢張り手離すことが出来なかった。此れも運命と諦めるべきか。「勝っちまったか。やっぱ呪われてンのかねェ」僅かに瞳に哀愁を漂わせ、ボソリと独り言を零し。目蓋を下げた一瞬で、瞳に散った物悲しさを彼方へ散らし、ニィと口角を釣り上げて見せては戻ってきたお金をジャラジャラと雑に外ポケットへ仕舞い込む。「お相子ってこったな。あんま高ェ酒は買えねえが、まぁ何か買えるモンはあんだろ。お宅は飲める口かい?」ジョーカーと約束していた様な高い酒は無理でも口寂しさを紛らわす程度の酒は買えるだろうとホクホク顔を浮かべ。酒を飲む際、周りに人が多ければ多いほど楽しいが目の前の彼はどうだろうか。相手の好みを知る為に然りげ無く情報収集するのは、本日勝ち得た次回デートの時の為か。差し出された手に右手で応じしっかり握手しては「仕事はいいのかい?俺としちゃアンタが仕事で疲れた後に会って慰めてそのまま頂きます的な展開でも構わんぞ」いつでも、と快く取り引きに応じてくれたのに対して、ガハハ!と豪快に笑いながら懲りずに夜のお誘いをするしまつ)
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