フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(どうやら悪戯に彼の関心を買ってしまったようだ。未だ未だ他者から興味持ってもらえるなど己も捨てたものではないな、と忍び笑いを。好奇心を持つことは良いが時には仇ともなる。「この"訳"を買うって?俺に興味を持ってもらえて光栄だが、好奇心は猫をも殺すって諺知らねえのかい」クツクツと喉奥を震わせ、グイッと強引に彼の胸倉をつかむ様にして此方へ引き寄せては右の手の方で相手の顎をがっちりと固定し。目と目を合わせ前髪の隙間からチラリと獰猛に妖しく光る目を覗かせては、「其れなりの覚悟があんなら、踏み込んで来な。そん代わり、一度でも踏み込んで来ちまえば逃しはしねえよ?」彼にのみ聞こえる低音で囁き。甘美でいて何処か狂気を孕んだ声音、果たして狩られる方の獲物はどちらか。一瞬流れた不穏な空気を払拭するようにパッと手を離し、わしゃりと頭を撫でては「なんてなァ。そんな大層なモンじゃねえし、そこまで負けるつもりもねえよ」誤魔化す様にニィと口角持ち上げ、殊更に明るい声音で告げて。運命の賽子は果たして。テーブル上で転がった賽子が示す数は2。先程と立場は逆のようだ。勿体ぶるように宙に何度か賽子を投げ掌でキャッチを繰り返し。「俺が勝てば賭け金の返金と今度デートに付き合ってくれ」投げる直前にウインクと共にそんな申し出をしては、彼の返事を待つ前にテーブル上に向けて賽子を転がして)
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