フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(相手の指の間で揺れる賽子、まるで憐れな生贄のようで愉快で仕方ない。説明される内容は至ってシンプル。賭けの代価も分かりやすくて良い。勝っても負けてもどちらでも良い。勝敗には聊かも興味がない、と言えば聞こえは良いものの蓋を開ければ内情はゲスいもの。どちらであっても、其れなりのメリットがある。むしろ賭け事をする時に感じる高揚感が堪らない。彼が振った賽子の目は7。戯けた仕草で天を仰ぐ様に背凭れに深く体重をかけ、目元を片手で覆う。そもそも金のかかる賭け事では運の無さは元の国で定評済み。それに比べて彼はディーラーとして中々の才能の持ち主であろう。「おいおい、初っ端から手加減ねえなー」どうぞ、と渡された賽子を掌の中で転がしつつ、時折傍を通り過ぎるとバニーガールのヒップへ手を伸ばす、どうしようもないダメ親父。無論、そんな不埒な手は幾らも跳ね返してきた彼女たちによってするりと躱される。柔肌に触れる事の叶わなかった手をにぎにぎと数度動かし「あー、侘しいねえ。オジさん悲しいわ」失意のままにガックリと項垂れ、ええいままよ、と勢いに任せて賽子を机の上へ転がして。果たして運命の女神はどちらに微笑むのか。勝った場合はご褒美として、負けた場合はバニーガール達によって与えられた傷心も目の前の彼のせいにして、慰めの為の口付けを強引に行おうと身を乗り出して)
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