フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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___~、(正味、子供所か他者との交流が得意とは言えない。ある程度見知った人物で無ければ自ら話しに出向く事も、出向いたとしてその話が面白いとも言えない己からすれば、人懐っこく逆に人から好かれる要素を兼ねた彼等は眩いほどに真逆の存在と捉えていて。今一、彼の告げる真意に辿り着けず眉間の皺ばかりを強めていれば、そんな思いは耳元にて囁くように伝えられた己の解説により考えて等いられないと姿を掻き消して。カッと顔に熱を持たせ、そんな顔を隠すべく筋張る手の平を顔の下半分を覆う様に被せて「__そうなったの、お前と会ったから。」今までと言えば数多くいる住人に愛想の一つ持たず、それでも目を掛けてくれるドードー鳥くらいが交流相手。それが今では、彼を連れて何処かへ出向く度に一人また一人と接点を持つ住人が増え、都度"変わった"と言われる始末。口元に当てていた手を後頭部に宛がえば項の辺りをガシガシと力強く掻いてから「……お前が来たばかりの頃の俺、最低なのによく付き合ったなァ」つい零れるように呟いたのは紛れぬ本音、彼が切欠で変わったと言う事は裏返せば彼は最悪だったころの己を知っている。自他共に良い奴とは言えない過去を想えば尚更その思いは強まって。案の定引き連れなければあのまま飾の前から動けなくなっていたかもしれない、拗ねた言葉が余計にその思いを強ませて、彼の言い分はごもっともだが、それでも囲われるように二人きりのスペースと肩や手の平を通じて感じる彼の体温を欲してしまったのだから仕方がない。大人げなくとも欲に負けた事を開き直り、緩く握られる手を力強く握り返して。感慨深いと思い出に耽るその言葉に耳を傾ければ「――なァ。もう少しで一年だろ」釣られるように脳内を巡るのは彼と出会ってから楽しすぎてあっという間に過ぎて行った日々で、「俺、家事とか出来ねぇし、苦労掛けると思うんだけどヨ。そろそろ……~~、っんつうか。」彼にプロポーズをしてから考えていた、独り善がりなら如何しようかと伝えられなかった言葉をモゴモゴと口籠りながら「二人で暮らしませんか、ッ」顔をこれでもかと背けてしまうのは込み上げる羞恥に勝てないからで、今まで遊園地を出て暮らしたことが無いが、彼と一緒ならばなんとかなるとそんな気がしている。慣れ親しんだ暮らしも勿論魅力的だが、彼を独り占めしたいと言う思いが無い程枯れて無い。断られるのを怖がってか、背けていた顔を彼に向ければ取り繕う様に返事を聞くより先に「今すぐじゃねぇぞ。場所とか、一緒に考えようと思ってたし、何が何でもっつう訳じゃねぇケド」緊張が走れば比例するように口は饒舌となり、少しずつ高さをます観覧車の中で景色だけは何処までも優雅に綺麗なまま、その景色を楽しむ余裕も無く彼へ目を向けて)
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