フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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__(逆上せた様な頭は冷静な判断には程遠く、もしも欠片の理性が残っていたならばプレゼントを隠す事無く堂々と机の上に置いているこの部屋に彼のことを何が何でも通すことは無かった筈である。気づいた頃には彼は端からこの部屋に入っていなかったとでも言い聞かせるが如く、余韻一つ残さずに消えてしまっており眺めるのは只々天井のみ。時に酔っ払いとは性質が悪いにも程が有り、直ぐに戻って来た彼が渡してくれた水の入るグラスをNOとでもいう様に真直ぐに伸ばした指先の手の平を向けて拒否し、酒のせいで普段よりも高い体温のその手を伸ばし彼の頬を撫でる様に触れ、今目の前に彼が居るのだと言う事を柔らかな頬を撫でる事で確認し、実感して眉尻を落としながらもくしゃりと目元に皺を刻んだ笑みを浮かべ。滑らせるように親指の腹で形の良い彼の唇を撫でれば「――なら、零さねェように飲ませてくれヨ」彼が怒っていた空気感にすら気付く余裕が無いようで、剰えそんな要望を述べて)
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