リーダー 2017-03-25 16:46:39 |
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>琉己
ビンゴ。おひぃさん、発見。今から戻るでしょう?
(己の隣を負傷した若者が走り過ぎて行くのを横目に、前方から歩いて来た人物へ軽く片手上げ。彼の問い掛けには肩を竦めるだけに留め、今もその美麗な横顔へ猥らな視線寄越す通行人からシャットアウトするかの如く、自然にその横へ肩を並べる。目を離した隙にちょっかい掛けられるのは最早天性のもの。魅力溢れる瞳にサングラス越しに僅かばかり笑んでは、彼の事を”お姫様”と比喩し、軽口述べ。確信犯のように今後の彼の行き先を決定付けて話しては、そのまま付き添うように歩み共にしてアジトを目指そうと)
>瀬津
また今度があるなんてお優しいね。飴なら君が落としたものがあるよ?
(一時の間、触れた腹部は程よく鍛えられており流石この界隈で無所属を気取るだけある、と納得を示し。子犬ならば己のチームに所属している彼だけで十分だ、と鼻先で笑うに留め、敢えて話題には触れず。停止には何ら拒否なく素直に手を下ろしては、その流れで周りに散らばる飴玉を摘み。無許可のまま勝手に包装を解き、それを彼の口元まで運ぶ。相手が口を開けたならばそのまま放り込み、それが叶わなければ自身の口に放り込むつもりで)
>紫煙
まさか。優しくどころか張り切ってくれる事を期待しているよ。
(口に咥えた煙草を指に持ち替え、微風に燻る煙を愉しんでは、元々煙草を吸う方ではなく、それ以外の興味はないとばかりにコンクリート塀に押し当て火を消しては近くのゴミ箱へ捨てて。彼から奪った形になる為、ご馳走様、と言葉ばかりの礼を述べる。告げられた言葉には、愉快だと言わんばかりに両肩を揺らし、くっと喉奥で低く笑っては、ヒラヒラと手を振り訂正と更なる煽りを付け加え。淀みなく進む足は段々と喧騒から離れ、辺りはしんと静まり返る閑散とした場所へ。思わぬ”美人局”との単語には、はは、と笑い声立て、返答する事はせず、ただただ片方の口端を上げて見せるのみ。軈て辿り着いた先は、住宅地からは離れた河川敷。定番といえば定番の場所、少し先を行くと交番がある為、やんちゃ盛りの若者は嫌厭する場所。二人で”運動”するぐらいならば問題なかろう。靴先で土の感触を確かめるよう、トントンと数度蹴り、指先に嵌めた指輪を取って無造作にポケットへ仕舞って。上着を脱いで、ネクタイを緩めてはそこで漸く彼へ向き直り)
どう?余程の事がない限り、良い場所だと思うんだけど。
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