リーダー 2017-03-25 16:46:39 |
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>鳴希
__なら一つ、個人授業でも頼むとするか。
( タイピング技術を高めたいと思った機会など皆無に等しいが相手直々に太鼓判を押されればすんなり、まぁ大抵の事は慣れれば何とかなる物だと気持ちが楽観的な方向へと転がって行き。勿論相手の腕前に関してはもはや特殊技能の域だと思っている為其処まで上達しようという気概は無く、お遊び程度の手習いでも乞うように冗談めかした口振りで上記。何やら意気込んだ様子で行ってくると宣言する姿に一体何処へ行くつもりやら疑問を抱き、指し示された方向を見遣れば女性が二人。早速先程のウィンクを使ってナンパする計画らしい。それに気付き"待て待て"と制止の手が伸びかけるも、ふとして相手のチャレンジ精神に賭けようと思い直せば止めるどころか背中を押し遣り「おう、行って来い。ボロボロになっても骨は拾ってやる」不穏な一言を添えひらひら手を振って見せ。 )
>琉己
__そのうち、な。
( 自分自身が内に秘める魅力について、どうやら相手は興味を抱いている様子。思わせ振りに口開き今から語るかのように見せるも勿体ぶって煙に巻き、興味の対象が手中にあるのだという愉悦に浸りつつ瞳細めて上記述べ。服を握る仕草を目敏く捉えては寒風が入り込んだのかと推察し、よもや鼓動を鎮めようとしている等とは思い至らぬままその手を取って緩く握り。手を繋いでいれば少しは暖が取れるだろうと指を絡める。「ノリ良くなけりゃ消毒なんて誘い文句は出ねぇよ」口にした本人にとっては特別意味など持たぬ台詞だったのかもしれないが己の中では意外性を含んで印象に刻まれる物であり、頭の片隅で反芻すれば唇に薄っすらと笑みを載せ。「アンタを俺の部屋に持ち帰ろうかと……っつーのは冗談だが。このまま帰んなら家まで送るぜ」行き先問われピタリと足を止めては、視線重ねて返答と提案を。 )
>彗
__お前の中にある葛藤がどれ程の代物かは知らねぇが…あんま溜め込み過ぎんな。拳が鈍んぞ。
( 慕う彼を失った先の空洞は、寂しいの一言では到底片付けられない様々な感情が織り成す物らしい。言葉を紡ぐに連れて翳りを帯びる相手の表情を目の当たりにすればチームメンバーに接する時の癖が出て、頭を撫でてやろうと片手が伸びるも既の所で押し止まり。微かな溜息を一つ吐き出すと伸ばした手を下ろし相手の胸許__丁度髑髏の辺りを指先で示し如何にも説教くさい台詞を気怠げに。神妙な顔を見せたかと思えばいけしゃあしゃあ皮肉を飛ばす威勢の良さに要らぬ世話だったかと直ぐさま考えを改めて。「ほう…手土産に消臭剤とは現代っ子にしちゃ殊勝だな」分かりやすい悪態に易々煽られてやるつもりは無く感心している風体を見せ。半ば気紛れに告げた頼み事に此れまた生意気な交換条件返されては呆れを通り越していっそ可笑しさが込み上げて来て、堪え切れずにふはッと気の抜けた笑い声を洩らし。「__嗚呼、見廻りの途中にお使い頼んじまって悪かった。直接琉己に渡すわ」愛しのリーダーを悪い虫から守り抜くのが使命だったんじゃないのか。そう言葉には出さず態とらしく肩竦め、四つ折りの紙をペラリ翻せば今度こそ此の場を後にするべく踵返し。 )
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