自堕落な男。 2017-03-17 00:05:23 |
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>>40 詩織
ん……何、だ……?
(あの後、自室に引き下がってからも物思いにふけっていたため、寝床についたのは丑三つ時。その上ただでさえ低血圧て朝は弱いため、それまでの間障子越しに明るい日差しが差し込もうと死んだように眠っていたが。
自分ひとりで暮らしている時は決して聞こえないそれは、朝食を調理する楽しげな生活音。静かに抑えられたそれでも意識を覚醒させるには十分だったようで、頭を抑えながら布団を剥いで起き上がると、ふらふらと廊下に出。途端、ふわりと薫ってきたのは炊きたての新米や焼きたてのウィンナーといった、食欲をそそる健康的な匂い。ああ、詩織か、とそこでようやく眠けが引いてきて納得すると、のそりと今に入ってから簾越しに台所を覗き挨拶し。)
……起きるの、早いな。作ってくれたのか……おはようさん。
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