…、起きてたのか。 (起床時間前だからか廊下を出歩いている囚人はおらず、一人来た道を辿りつつ自身の牢へと向かい。その間看守らしき姿を遠目に確認して極力見つからない様慎重に進んで行けば、漸く辿り着いた牢部屋の扉を開き。しかし、まだ寝ていると思っていた同室者が予想に反して目覚めているのを目にすると、僅かに視線を逸らす事によりちょっとした気まずさを紛らわせつつ、後手に扉を閉めながら続く沈黙を破り)