鬼の副長とヘタレ監察方【銀魂bl】

事実なんだけどなぁ…ま、確かに副長は浮気しそうな面ではないですけどね( ぽつりと呟くも根っからの真面目な相手は浮気しそうに見えない為安心したように口許緩めて )＿すみません、でも俺…ッ、ちょっ…副長…( 再び謝り何か言掛けるが色んな箇所に口付けを落とされると擽ったそうに少し身を捩り )

まぁ…不安になった時は言え、俺がお前の余計な心配事全て消してやるから（ 相手の表情を見れば自分も薄く笑みを浮かべて）
お前は黙ってされるがまま大人しくしてろ、それでも上手くなりてェなら俺がいくらでも教えてやる（ 耳元で囁けば相手から離れ掛けた上着を取り腕を通して ）

…有難うございます。なんだかんだ言って優しいですね、副長は。( 手厳しいところも有るが思い遣ってくれる相手に顔綻び )──それなら早く慣れたいですよ、俺だって…( 離れた際にぼそりと呟けば視線背けて )

なんだかんだってなんだよ…、つーかよ、二人の時くらい副長ってやめねェか？（ 気に食わないと眉間に皺を寄せ相手を見つめ ）…おい、何時迄もここに引きこもるわけにもいかねェ、外に出るぞ（座る相手を見下ろしてを伸ばし頭を撫で ）

え？じゃあー…土方さん、ですか？( キョトンとした顔向け暫く考えた後然して変わらない呼称を口にし )そうですね…。( 大分引きずっているのかどんよりオーラを纏いつつ立ち上がって )

なんかちげーけど…、まぁお前が呼びやすいように呼べよ（ 下の名前で呼ぶ相手を想像すれば恥ずかしくも感じ頭を掻き ）副長以外、な。
ったく、警察がそんな面して見回りしてたらナメられんぞ…、そんなに納得いかねェならお前が俺を満足させてみろよ（ 相手の顎を持ち上げ詰め寄り意地の悪い笑みを向け ）

…じゃあ、こうしましょうよ！下の名前で呼ぶんで、副ちょ…土方さんも、俺のこと名前で呼んで下さい( 高が是式のことでも恥ずかしく勇気が要るのか真っ直ぐ相手見詰め乍提案して ) なっ…、───〜…( 詰め寄る相手に焦るも決心しては僅かに背伸びし、強く瞼を閉じつつ触れる程度に自ら唇を重ねて )

……、退（ 愛おしく感じれば無意識に引き寄せ耳元で名前を囁き ）
ん……（ 大人しくキスを受け入れリードする事もなく腰に腕を回し楽しげに片方の手で髪を撫で ）

っ……───十四郎さん、( 耳元で囁かれぴくり身を揺らしつつ赤面隠すように俯いて )…恥ずかしいですね、やっぱ。( ゆっくり唇を離せば委ねるように胸板へ顔埋め )

なんつーか、てれクセェな…（ 己の頬も微かに赤く隠すように胸に頭を押し付け抱きしめて ）
…まぁまぁ、ってとこだな（ そう言葉を放つも満足したのか相手の髪にキスを落とし、外へ出ようと自室の戸を開けて ）

副長が照れてるなんて…珍しいですね。( 見上げてみれば僅かに頬染めている相手が視界に映り口元緩んで )う、結構頑張ったんですけど…( 未だ満足して貰ってないと思い込めば口尖らせつつ自身も後を着いて行き )

うるせェなっ…お前の顔のが真っ赤だろ（ 見上げる相手を見下ろし頬に手を添え親指で優しく撫で ）
フ……なんつー顔してんだよ（ 一歩後ろを歩く相手の表情をチラと見れば小さく呟き、隊士達へ外へ出ると伝えれば屯所を離れ ）

いや、副長の方が真っ赤です！( 頬撫でられては擽ったそうに肩竦め何故か張り合い )だって…──というか、何処行くんですか？( 不貞腐れた様子で物言おうとするも屯所を後にすれば問い掛けて )

あ？… 副長、じゃねェだろ？なァ（ 自身の対抗心に火が付けば不敵な笑みを浮かべ顔を近づけ ）
見回りついでに腹減ったしメシでも行くか…、お前見張りばっかでロクなもん食べてなさそうだしな（ ゆっくりと歩きながら自分より小柄である相手を心配しており ）

と、十四郎さん…っ！( 焦りと恥ずかしさで鼓動高鳴り一層紅潮させ乍視線逸らし )──ええと…一応聞いておきますがマヨ料理専門店とかではないですよね( 気遣ってくれていることに有難さ感じつつ恐る恐る問い掛け )

ほら、な？お前の方が溶けそうな位熱くて真っ赤だぜ（ 相手の髪を耳に掛け真っ赤な頬に口付け ）
…そうか。お前は俺の事は好きでもマヨは嫌いか。マヨも俺の一部なんだがな（ 態と悲しげに呟きながら通常の和食屋へと暖簾を潜り店内へと入り ）

ぐ、悔しい…( 頬への接吻に又小さく反応見せつつ紅く染まった顔伏せて )いや、マヨ自体は嫌いじゃないんですけどね？ただあの量は流石にどうかなーと…( 悲しげな相手を見ればあわあわと焦り乍丁重に述べ )

お前ってそんな負けず嫌いだったか…？（ 悔しがるも恥ずかしそうにする相手が愛らしく目を細め見つめ ）
じゃあ逆に言わせてもらうが俺はあのあんばんの量は食いきれねェよ（ フと鼻で笑いカウンターに座れば自分はカツ丼を頼めば好きに頼めと述べ ）

───俺だって、副長…十四郎さんのこと、もっと照れさせたいですし( 未だ名前呼びは慣れないのか一瞬詰まりつつ気恥しそうに述べて )いや、好きであんぱん食ってたわけじゃないんで！あの時は地獄でしたよ…( 直ぐ様ツッコミを入れた後天ぷらうどんを注文し )

俺の照れ顔見たところでなにがいいんだよ…おま、退は可愛いからいいけどよ（ 自分も名前で呼ぶ事に慣れず述べるも表には出さずに見つめ ）日記がすげェ事になってたもんな…あれは流石に…なんつーか、うん（ 引いてしまったとは言わずにカツ丼がくればいつものようにマヨネーズをかけて ）