古の獣 2017-03-01 17:44:51 ID:6ea9b8506 |
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【世界観】
嗚呼、なんと獣の心の脆いものか。
人に心を許し、添い遂げるなど言語道断。
孤独を捨て去りし憐れな獣に、制裁を。
***
ある時、獣は一人の少年と出会った。
獣は少年を愛し、少年もまた獣を愛した。
一人と一匹は永久に共にいようと誓った。
しかし、それは過ぎ去りし泡沫の過去。
不老不死の獣には少年の時は早すぎた。
獣の前で少年は青年に、青年は老人に。
やがて、彼は獣を置いて旅立った。
それでも、「愛」を覚えた獣に、
孤独など耐えられるはずもない。
膨大な年月が過ぎ去っても、獣は
愛を忘れられず、さ迷い続けた。
***
今も何処かで、獣は仲間を探している。
自分と同じ不老不死で、離別の無い、
「愛」をくれる相手を。
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