赤の騎士 2017-03-01 00:05:01 |
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(見た目こそ女性的であっても気遣い上手な相手の案内は紳士的と称するに相応しい仕草で、暗い森でも彼が傍にいるというだけで恐ろしさを感じることもなくて。足元を心配してか差し出された片手にそっと手を預け導かれるままに帰路を辿っていき。会話に花を咲かせていた時間が酷く短く感じた様に帰り道すらも相手に連れられるといつもより近く感じてしまうのはそれだけ彼との時間がどんな時も楽しかったという証拠だろう、程なくして見えてきた城の風景に少々名残惜し気に息をつくと眉を下げ。「まあ、とても嬉しいわ!ふふ、今度伺う時のお返しを楽しみにしていて頂戴ね」道案内の最中から聊か相手の荷物が多いような気はしていたがまさか自分への土産の品だったとは思わず、嬉しいサプライズに思わず明るい声を上げてしまい。差し出された袋を受けとりながら何処か悪戯っぽくウインクする彼にぱちりとウインクを返し言葉を続けると、良くしてもらったお返しはまた会う日に、暗に次の機会を自分も楽しみにしている旨を伝えて。別れの言葉と共に屋敷への道を辿っていく背中を静かに手を振りながら暫しの間見送り、その姿が森の影に溶け込むように紛れていく頃漸く踵を返せばすっかり帰りが遅くなってしまったことへの言い訳など考えながら自らも城への歩みを進めて)
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