赤の騎士 2017-03-01 00:05:01 |
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ふふ、意欲的な芸術家さんね。今でさえこんなにもこのドレスに魅了されているのに、これ以上なんて思いつかないわ。
(流石仕立てのプロと言うべきか手早く慣れた手つきで施された手直しだけで一層ドレスが自分を引き立たせてくれるようになり、ぴったりと体のラインを美しく見せるシルエットに満足げな笑みを浮かべながらそっと腰に手を添えてみて。今でさえこれほど魅力的な作品だというのに更なる進化を求める姿勢は常に美を追求する芸術家特有の感覚なのだろう、何とも頼もしい相手の言葉に小さく首を横に振りながら答えると相手の方に視線を移すよう上体を捻って。「嬉しい申し出だけれど、髪はもう先約が居るの。貴方より不器用で、髪の扱いなんて慣れていない……でも、私の髪を好いてくれる可愛い人」きっと相手の手に掛かれば髪型もドレス同様美しく仕上げてくれるのだろうが自分の髪を任せるのは本当に大切な人、友人よりも深いこの世界ではただ一人にだけ許した領域であり、少しだけ困ったように眉を下げながら断りの言葉を続けると露出した肩に掛かる長い三つ編みを弄ぶように指に巻き付けて。しなやかに指に巻き付く黒髪に視線を落とし、意中の人物が自分の髪と格闘する様を想像したのかふと笑みを漏らしながらちょっとした惚気を口にすると「代わりと言ってはあれだけど、貴方にはお化粧を指南してもらえないかと思って」自分が唇に紅を引くだけの簡易的な化粧とは違う、完成された相手の彩りに視線を再度向けながら緩く首を傾げて)
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