語り手 2017-02-19 18:48:35 |
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お世辞なわけないだろ…。
( 自分の心からの褒め言葉に喜んではいるもののお世辞に聞こえたのか、と少し気にし。彼はどんな時でも自分を卑下し過ぎだとやや呆れ口調で上記を口にすれば、早速料理に取り掛かろうとする様子の彼に合わせてリビングへ。彼の料理する姿を見るのは密かな楽しみで有ったが、待っているよう促され内心残念がって。然し自分の為に尽くしてくれる彼に我儘を言う気には成らず、言われた通りにテレビの前に置かれた大きめのソファにゆっくりと腰掛けては、そう言えば今日はまだ行っていなかったと思い出した様に「櫂李、今日もお疲れ様」と少し離れた台所に立つ彼に笑顔を向けて。彼は人見知りで、自己肯定感も低い人間だと理解している故に、当然ながら食人なんて経験も無い普通の「人間」に囲まれて過ごす大学生活は如何に息苦しいものかと察していて )
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