パラレルワールド

>ザック

オタクで生意気な弟でも大切な奴。じゃないのか？
(口元の笑みで兄心が響くように伝わり、実際に見たのでもないのに年若い兄弟の仲睦まじい姿が脳裏に浮かび大人達には見せない柔和な目元が現れ。疑う仕草が可笑しくて途切れた笑い声立て「数回は撃たれた。だが其の後俺がダイナマイトで爆破してやった、そうしたら木っ端微塵になって今度こそ此の世からbye bye」顔立ちの良い少年も年頃故に異性を強く意識してしまうだろう、相手の唇トントン叩き「こっちの経験はまさかまだじゃないだろうな」共通の話題選びをミスしているとは思わず)

>レゴラス

ハハーッ、あんたも乱痴気騒ぎを起こすのかよ。喧嘩は大好物でね
(眉目秀麗なエルフも喧嘩を起こすとなれば親近感が湧き、目を見開いて酔っ払いの笑い方を披露。男同士の色恋沙汰話も悪くない、好き勝手にかつての恋仲の姿を想像しつつ「レゴラスが女を殺すのか？とんでもないスキャンダルだな」何があったかは知らないがエルフの恋愛は平和ではない事は確実なようで片眉を上げ。視線ぶつかり目の動きを止め一秒の間を置き「騒ぐ奴は臆病者だぜ」珍しいには珍しいが恐ろしいとは思えない相手に微かに笑いかけ。「俺の分も獲ってこい、迷子仲間だろ？」片手ひらひら見送り日光で濡れた身体を乾かし)

>オーウェン

ああ、おったまげる位悪趣味で笑える
(ペテン師にも人間の浅ましさに呆れる時はあるようで深い息を吐き。笑えると言いながら笑えない、笑えるとしたら下に見た時のあの苦笑しか出てこない。煽り作戦は成功「そのヤル気の結果フラれたら俺が優しく慰めてやるよ」姿形が等しいからでは無い、同じ男として尻すぼみになる位ならば捨て身で突撃しなければ勿体無いからこそ肩を掴み押し。頭上を隼が舞う影に異様な空気を感じ怪訝な目を上に向け「緑色の肌をした女でも見つけたら報告してやるぜ」ギラつく獣の瞳が此方を窺っているとは知らず)