パラレルワールド

>>ペギー

まさか君と愛し合う中になるなんて、会ったばかりの俺は想像もしなかったから
(斜に構える所のあった己の心を動かし柔らかい人間へと変える魔法をかけてくれた恋人、出会って数時間のうちに成長を遂げたように思える。「それは光栄な事だ」花を贈る事が初めてなのは此方も同じ、胸を飾る青に今一度視線を送り心でお礼を述べ。「忙しなく動く日々から隔離されて、感謝する気持ちが増えたんだろう」己のせいで外気と触れる事になった寒そうな腕を摩り少しでも暖め。笑う事に慣れる迄は恥ずかしい思いをしそうだが、妻の笑顔の為に口角を上げる努力をせねばと顔は反らしても口元は緩く弧を描き。素直な返事が聞ければ満足、落とさないようゆっくり立ち上がり「あんまりはしゃぐなよ？落ちても受け止められない」頭上から聞こえる興奮の声に対して呆れた声、足に力を込めバランスを崩さぬよう踏ん張り)