ノクティス 2017-01-28 19:21:40 |
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……ノク、ト…?
(自身が触れた途端表情が、そして雰囲気が酷く優しくなった親友に思わず目を奪われる。頭から緩りと下りてきた熱が自身の頬を撫でると、直ぐにはたと意識が戻って。こんな風にただ優しく頬に触れられることなど今までに無くて、過度な緊張と期待とで熱が沸々と湧き上がる。肌の白さ故か体質故か、頬や耳には直ぐ様朱が走り。……嗚呼、どうしよう。気付かれる…! 気恥ずかしさや焦りで目を瞑りたくなるも、そんな時に限って彼の瞳に視線が吸い込まれてしまう。彼は目に魔力を秘めている。頭に浮かんだそんな冗談さえも、今は本当のことのように思えて。愛おしさやら切なさやらその他沢山の感情が綯い交ぜになって、くしゃり。表情は泣きそうなものへと変わる。今は、言葉など必要無い気がした。相手の目尻を拭った手は緊張からか震えるものの、想いに応えるように、僅かながら彼の柔い頬を撫で返して)
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