主 2017-01-27 17:17:30 |
通報 |
>桔梗
……ちっ、あたしの縄張りで何してくれてんの……
(夜の闇の中、月が照らす光と己の感覚を頼りに屋根伝いに移動しながら縄張りの境界線を見て悪戯の内容を考えていたところ。血の匂いを嗅ぎつけるとその匂いをたどってギリギリ自分の縄張りである場所に誰とも知らない吸血鬼が食い散らかすところが見えギリッと歯ぎしりをする。あたしの縄張り、混血だからって舐めてんのか?それともそうとは知らずに本能に駆られた低級か。夢中で食事に興じる相手をどうしてやろうか。今にも飛びかからんとしたその時、見慣れた黒い服の吸血鬼が襲いかかってくるのが見えてふと急停止し屋根にとどまる。誰だろう、顔は知らない。鮮やかな手際で制圧する様は敵対するものながらお見事で。そっと屋根上から観察して、自分の実力と比べても勝てるかどうか、しかし、縄張りを荒らされたまま黙っていれば白服の仲間に何を言われるかわからない。やっぱり混血種は、とお決まりの文句を言われるに決まっている。そんなこと言わせるものか、次の行動を決めれば屋根からスタっと降り立ち相手が背を向け介抱している様を蔑むように見下ろしつつベレー帽を被り直す。血の匂いに思わず生唾を飲むが、まずは縄張りの"掃除"からだ。背後から声をかけ「おい、その食事置いて去ってもらおうか。此処はあたしの縄張りだ」射抜くような鋭い目線で睨み
(/どうぞよろしくお願いします)
トピック検索 |